空前絶後の人気講談師・神田松之丞、ラジオと寄席は“二足のわらじ”

2017/11/19 06:00 配信

芸能一般 インタビュー

天才講談師・神田松之丞が“しゃべり”をじっくり語るインタビュー


――ラジオのパーソナリティーを務める上で、意識している方はいらっしゃいますか?

伊集院光さんのことを非常にリスペクトしていて、私にとってはラジオといったら彼、というくらいなんです。

私自身、自然と伊集院さんの技術を使っていることは自覚しています。好きな人の口調って、そんな気はなくても似たりしますよね。いつのまにか伊集院テイストが入ってしまうくらい、影響を受けていることは間違いないです。ありとあらゆることに対して、伊集院さんは別格だなと思っています。

ジャンルを愛している人が好きなのですが、中でも伊集院さんはラジオに身を捧げているといっても過言ではないですよね。昼夜どちらの放送もこなして、でも苦しい姿は見せないですし、自ら言及することはないけれど、先頭に立って行動する背中に頭が下がります。

――ラジオでは戸波(英剛)ディレクターのお名前もよく出てきます。

ラジオではよくくさしていますけど、敬意を持っていますよ。とてもいい距離感で接して下さいますし、アドバイスも的確ですし、ただ一つ思うことが…戸波さん、メンタルが弱いなぁと(笑)。

メールでリスナーから戸波さんに対する批判とかくると、ネタじゃなく凹んでるんですよ。なのでラジオの終わりに以前言っていた通り、スタッフが傷つかないメールを頂きたいんですよね(笑)。

お互い社交的な方ではないので、距離の保ち方が似てるんですよ。出演者とプロデューサーが一緒に海外旅行に行くみたいな話を聞いても、互いに「ありえないですね、本当にないっすね」って。むしろこの言い合える空気感が心地よいです。

――雰囲気のいい現場の様子が伝わります。さて、「問わず語りの松之丞」の今後の野望はありますか?

サトケン(構成作家・佐藤研)さんはね、きっと腹黒くいろいろ考えているんじゃないかな、と思いますけど…(笑)。

そうですね、私自身は「JUNKの2時間の枠くれよ」とでも言っておきましょうか。でも私の方が面白いなと思うJUNKパーソナリティーがいるのは事実ですね(不敵な笑み)。

――最後にブラックまっちゃんが出ましたね…。最後に12月3日(日)に行われるイベント「TBSラジオpresents 問わず語りの松之丞の会」の見どころをぜひお聞かせ願いたいです。

これまで2度イベントを行っているんですけど、どちらにもTBSラジオの社長が来て下さっているんですよ。だから3回目もいらっしゃるのか、見どころですね。いつ社長は興味を失うのか…と(笑)。

社長は私が一生懸命講談を終えた後に、「トーク中心でいいんじゃない」っておっしゃったのも面白かったですね。いや講談師なんだけどって。

とにもかくにも、このイベントを前回より絶対にいいものを作ろうと意気込んでおりますので、お楽しみにして頂ければうれしいです。