――公演を終えて今のお気持ちは?
舞台が始まってから今日までがあっという間に過ぎてしまいました。実は公演前日に初めて眠れなくなったんです。11時くらいにお布団に入ったのに4時くらいまで目が開いていて、羊の数を数えていても羊がダンサーになってしまう(笑)。今思うと、やはり初めてのことでとても緊張していたんだなぁと思います。
――ステージが始まってからはどうでしたか?
最初の曲「ユニバーサル・バニー」のイントロが流れた時に「おおっ」というどよめきがステージ下にも聞こえたんです。本当にお客さまがいるんだと思うと恐怖感や不安はまったくなくなり、思いっ切り飛び上がることができました。ステージではたくさん走り回って客席の近くまで行けてよかったです。
――最後の「Deep Breathing」ではリフトに乗って高い所から歌い上げましたね。
実は高所恐怖症なんですよ〜。リフトでものすごく高い所まで上がるのでリハーサルの時は「けがをしたら大変」と思ってもう怖くて怖くて…。でも本番は「どうにでもなれ!」と。ただ手すりはずっと離しませんでした。
――「Deep Breathing」を最後の一曲に選んだのはなぜでしょうか?
初めてのフルアルバムのリード曲であるこの曲は、作詞家の岩里祐穂さんが20歳のわたしへのエールを込めて作ってくださった曲で、自分で切り開けば未来はどんどんつながっていくというメッセージがある曲なんです。だからこそ「“チャレンジ”してビッグウエーブを起こそう」と呼び掛けたかったこの公演の最後の一曲にふさわしいと思っていました。楽曲としても、今までの中ではかなり大人っぽい曲。これから大人になっていく20歳の今を表現できたのではないかと思います。
――「一人じゃない」というメッセージを舞台上で話していましたが、まさに客席は一体感がすごかったですね。
『Styles』の曲は「パラノイア」など皆さんの前で初めて歌う曲もありましたが、振り付けをみんなで合わせてくれたりして、一体感はもうバッチリでした! 今回はダンサーも多かったですしわたしもより一層ダンス頑張ったんです。ライブは楽しむものだから、まずステージにいる自分が楽しまないとですよね!
――アニメならではのドラマチックな曲から『Styles』の硬派なロックまで、幅広い音楽が楽しめたステージだったと思います。いろいろなジャンルの曲を今後も歌っていくのでしょうか。
『Styles』は特に男性的な曲が多いので、格好いいロックサウンドを聴かせたり、最後にはしっとりとバラードで締めたりと、いろいろな流れを楽しんでいただけたかなと思います。これからもロックが軸なのですが、ジャンルや流行にはとらわれずに自分自身の音楽を作り出していくアーティストを目指していきたいなって思っています。
――今後はどんな曲を歌いたいですか?
盛り上がる曲はすごく好きなのでみんなと一緒に歌えるような曲を。それと、バラード曲がわりと少ないことに気付いたのでバラードも作ってみたいです。
――バラードといえばやはり恋愛の歌かと思いますが、May'nさんはどんな恋愛がしたいですか?
わたしはどちらかというと追い掛けたい方なのですが、以前、自分の恋愛体験を基に書いた曲は女性の共感が多かったんです。女性は“追い掛けたい願望”を持っている人が結構いるんじゃないかな? と思いますけどどうでしょう(笑)?
――さて、武道館公演を終え、今後はマレーシア、香港、台湾を周るアジアツアーが3月に、夏には国内ツアーが控えています。
海外でも日本の文化が愛されているのってすごくうれしいですよね! ファンレターも海外の方からたくさん頂いているので、もっともっと海外に行きたい! みんなに会いたい! と思っていたんです。3カ所とも初めて行くのですが、きっと曲を覚えて日本語で歌ってくれるだろうと思うと不安はありません! 武道館で公演してファンと一緒に歌って、たくさんの出会いをくれた“音楽”はわたしにとって宝物だとあらためて思いました。これからもたくさんライブをして音楽がくれた輪を大事にしていきたいです!
武道館公演のDVDが5月26日(水)に発売決定。詳細は公式HP http://mayn.jp