人気漫才コンビ千鳥「普通の社会に適合できない」悩み告白

2017/11/09 11:31 配信

バラエティー

千鳥撮影=大川晋児

11月8日(水)に放送された「ホンマでっか!?TV」(フジ系)に、漫才コンビ「千鳥(ちどり)」の大悟とノブがゲスト出演。芸人としての生き方しか知らないために一般社会になじめない、という悩みを告白した。

評論家たちと悩みに取り組む人生相談コーナーで、千鳥が「ちゃんとした大人になれてない気がするんですが、このままで大丈夫でしょうか」と悩みを告白。

芸歴18年、オンオフを問わず芸人に囲まれた日々を過ごしてきたため、いわゆる“普通”が分からず「社会に適合できなくなっている」という。

すると生物学評論家・池田清彦氏は、手遅れだから諦めた方がいいと切り捨て、芸人にとってはネタの世界が基本なので、異界(一般社会)を楽しむ姿勢でいるとストレスが軽減されやすいと助言した。

教育評論家・尾木直樹氏も、子供の結婚や重役への昇進といった明確な達成感を感じることの多い40歳以降から大人の自覚が芽生える人は増加し、60~74歳の人でも23.2%が「自分は大人だと思わない」と思っているというデータを紹介。

そして、プライベートでも“芸人・千鳥”であるという大悟に、ネタがスベった際をたとえに、“彼”といった三人称で自省・客観視することで自己を保てるようになると助言した。

評論家らの助言は、常に“芸人・千鳥”でいるのではなく、大悟、ノブという“私”を確立させることで一般社会に対するプレッシャーを軽減する、という内容だったが、大悟は「いつの間にか、僕たちがスベったらどうしたらいいでしょうかになってるんですけど…」と、尾木氏の挙げたたとえしか頭に入っていないようす。

心理評論家・植木理恵氏は、大悟が言葉の表面だけをさらっていることを指摘し、一般人の日常会話にも失敗談のようなオチを求めてしまう芸人の職業病が弊害になっていることを示唆。

一般では「おいしかった」「すてきだった」といったポジティブな会話が多いため、良かった記憶を具体的に話せる人ほど社会になじみやすい傾向を説明し、良かった記憶を貯蓄するよう提案した。

次回は11月15日(水)夜9:00より放送予定。ゲストは袴田吉彦が登場する。

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