「明日の約束」出演の工藤阿須加、「本庄は好印象な青年から闇を抱えた青年に」

2017/11/15 06:00 配信

ドラマ

井上真央主演ドラマ「明日の約束」(毎週火夜9:00-9:54フジ系)で、井上の恋人・本庄を演じる工藤阿須加

井上真央主演ドラマ「明日の約束」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジ系)に出演する工藤阿須加に、自身の役どころや今後の見どころを聞いた。

同ドラマは、高校のスクールカウンセラー・日向が、親子関係をはじめとする人間関係に葛藤しながら、生徒の不可解な死の謎を追うヒューマンミステリー。工藤は、ブライダル会社勤務で日向の恋人・本庄和彦を演じる。

――本庄の役どころを教えてください。

本庄は、ブライダル会社に勤務していてすごく多忙だけれど、日向のことを真剣に思っている優しい青年です。

ただ、それだけではなく、実は本庄にも抱えているものがあるんです。それは5話を見ていただけると分かると思いますが、亡くなった兄や家族に対して何かしらの思いを抱えています。

それは過去の経験が原因にあり、その様子が5話以降に出てきます。そこからは、好青年の印象とは裏腹に、闇を抱えた青年になっていきます。

それによって演じ方も少しずつ変わっていきますし、監督やプロデューサーとは現場で細かく話し合って作品に取り組んでいます。これまでにない役になるので、演じるのが楽しみでワクワクしています。

――井上さんとのシーンが多いですが、共演されてみていかがですか?

昔から井上さんのドラマや映画を拝見していて、すごく繊細なお芝居をされながら熱いものが伝わってくる方だなと感じていました。

だからこそ、こうして共演できて本当に光栄です。むしろ、井上さんとお芝居をさせていただくのは、僕にとってのチャレンジだと思っています。いろいろなことにチャレンジさせてもらいながら、良い作品を作れるように、そして足を引っ張らないように頑張っていきたいです。

何より、井上さんのお芝居には常に刺激をもらっています。一つ一つのお芝居に僕自身も感情が乗りますし、たぶん井上さんの演技が乗せてくださっているのだと思います。相手を自然に動かすお芝居をこっちに投げ掛けてくださるので、やはりすごい方だなと感じています。

――手塚理美さん演じる過干渉な日向の母親・尚子への印象をお聞かせください。

ただただ怖いです(笑)。でも、怖いんですが、魅力的でもあります。「怖いから“見ない”」のではなくて、「怖いから“見たい”」と思わせるお芝居をされているなと思います。

でも、一概に怖いというだけではなく、実際に、僕を含め彼女の過干渉に近いことをしていないかと問われたら、気付かないだけでしている人は多いんじゃないかとも思います。ただ、それは相手の受け取り方であったり、行為の大きさによって感じ方は違うと思いますが。

でも、現場はすごく明るいですし、よく笑いが起こっています! むしろ、こういうシリアスなシーンの多いドラマを撮っていて、現場が重かったらみんな耐えられないと思います(笑)。

――工藤さんが通われていた学校に、スクールカウンセラーはいましたか?

いました! 少人数の学年だったので、生徒たちだけでなく先生とも、スクールカウンセラーの方とも仲が良かったです。何を相談するとかでなくても、ふらっとよく遊びに行っていました。お菓子をこっそり食べていたりもして、怒られたこともあります(笑)。

僕ら生徒にとって、そこが居心地の良い空間だったのだと思います。自分自身が気付いていなくても、おのずと人は感覚的にそういう安心できる場所を求めているのかもしれませんね。中学生でいろいろなことに悩んでいた時期にそういう場所があってありがたかったです。

――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

5話まで放送されて、ご覧いただいた方の中には「重い」だったり「メッセージ性が強い」と感じられた方もいらっしゃるかとは思いますが、それだけでなく愛がすごく含まれているドラマです。その愛のすれ違いからいろいろなことが起こっているだけであって、僕らの日常にも起こっていることが少し大きくなって描かれているだけだと思います。

ですので、もしご覧いただいて何か引っかかる部分があれば、その部分は大切にしてほしいと思います。そして、このドラマを見続けていただければ、最後にはそのモヤモヤが解決・解消され、人に対しての見方や考え方が変わる作品になっていると思います。

あとは、犯人捜しの部分も楽しみながら見ていただければと思います。このドラマは見れば見るほどハマっていくドラマです!

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