―――“元気いっぱい”というイメージが強いドグちゃんですが、ご自身との相違点を教えてください。
ドグちゃんはわたしのあこがれの女の子なんですよ。自由で天真らんまんなところや、好きな人に対しての接し方とかもすてき。妖怪退治もちゃんとしますしね(笑)。わたし自身も申し訳ないぐらい天真らんまんなんですけど、さすがにあそこまでじゃないですから。似ているところは、大きな声を出したがるところかな(笑)。ひょっとしたらドグちゃんを演じたことがきっかけかもしれないけど、「ウニャーッ!!」って奇声を上げたくなっちゃうことがたまにあります(笑)。この作品の撮影スケジュールはビッシリ詰まっていたので大変でしたが、全然ストレスはたまりませんでした。むしろ、誰にも邪魔されずに大声を出したり、好きな時に笑ったり、好きな時に動いたりしてストレスを発散しながら撮影することができました。
――ストレス発散といえばアクションシーンも多い作品ですが、けがなどはなかったんでしょうか?
ドラマの撮影中に一度、けがしちゃいました。映画にも登場する場面で、井口(昇)監督が妖怪を演じた“カニ光線”という回の時です。カニ光線を退治するための武器として、マルクスの「資本論」の本を使ったんですね。その本を誠が投げてドグちゃんがキャッチするという場面でものすごく大きなあざができちゃいました。“妖怪にやられて”ではなく、本をキャッチしただけで打撲…。これもドグちゃんらしいですよね(笑)。
――体を張って挑んだ作品ですが、アイドリング!!!のメンバーからはどんな反響がありましたか?
ドラマの撮影をしていたある日、共演した小学生の女の子から、「そんな格好で恥ずかしくないんですか?」って無垢(むく)な感じで聞かれたんです。わたしは「仕事だからね」ってちょっと格好よく返したんですけど、内心はちょっと…。だから土偶ビキニ姿をメンバーに見られるのは恥ずかしかったんですけど、DVDを見たメンバーは「かわいいっ!」って言ってくれました。関東で放送されなかったので、映画版も含めて、みんな「見たい!」って言ってくれています。一度、「アイドリング!!!」の1コーナーにドグちゃんの衣装で出させてもらったことがあるんですよ。控室でドグちゃんが休憩していて、メンバーがそこに入ってくるという設定で。特撮好きの長野せりなちゃんや、「侍戦隊シンケンジャー」(テレビ朝日系)でシンケンイエロー役の森田涼花ちゃんと共演しました。MCを務めるバカリズムの升野(英知)さんにも“バカリズムマン”というキャラクターがあるので、「機会があったら戦ってみたいね」って話で盛り上がりましたね。
――映画版を見た後のメンバーの反応も気になるところですが、映画館で見る全国のファンの方にはどんな反応を期待しますか?
ドグちゃんのストーリーや衣装って“男性向け”という印象が強いけど、いろんな人に愛してほしいですね。コメディーであり、堅くない程度に社会風刺的な面もあって、さらにラブストーリーの要素もある。だから女性が見ても“ときめき”を感じられると思うんです。それから、小さい子どもたちの人気者にもなってほしいなぁ。ドラマの放送は深夜でしたけど、わたしとしては日曜日の朝7時枠でもいいんじゃないかと思っていますから(笑)。その辺の魅力が皆さんに伝わったらうれしいですね。
取材/文:大小田真
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)