「仮面ライダーエグゼイド」(2016-2017年、テレビ朝日系)のパラド役で注目され、現在放送中のdTV×FOD共同制作ドラマ「花にけだもの」などで活躍する甲斐翔真。そんな甲斐が役者デビューした映画「写真甲子園 0.5秒の夏」が11月18日より全国順次公開される。
本作は高校写真部の日本一を決める大会「写真甲子園」への出場を目指す高校生たちが、1枚の写真に青春をささげる熱き姿を描く。甲斐は「写真甲子園」出場のために奮闘する高校生・椿山翔太を演じる。
デビューから1年半がたち俳優として大きく成長した甲斐に撮影を振り返ってもらい、本作の見どころなどを聞いた。
――昨年の夏に撮影にされたと聞きましたが、初めての演技はどうでしたか?
とにかく初めてのお芝居だったので、まだほとんど素人状態でした(笑)。クランクインする4カ月くらい前からカメラの練習をして、北海道の東川町で3週間撮影しました。
クランクインの日にすごく緊張したのを覚えています。しかも、その日の撮影がこの作品の中で一番緊張するシーンだったんです。「写真甲子園」審査会のプレゼンテーションで、手に書いた文字がにじむというシーンだったのですが、緊張のあまり手のひらに書いた文字がリアルににじんでしまいました(笑)。ただ手のひらを見て驚くだけなのに、それがなかなかできなくて…。何度も撮り直しましたね(苦笑)。
――昨年の3月まで高校生だったということもあり、そういう意味ではやりやすかったのではないですか?
そうですね。僕がどう演じていいのか分からない部分があって菅原(浩志)監督に質問したら、「甲斐翔真ならどう演じる?」という答えが返ってきたんです。だから、僕は「等身大で演じればいいんだな」と思って伸び伸びと演じることができました。だから、椿山翔太は僕に似ているんです。
―― 一眼レフカメラでの撮影はどうでしたか?
写真は好きですが、本作への出演が決まるまでは一眼レフを使ったことがなかったです。クランクイン前2~3週間に1回のペースで、自分で撮った写真をプロの方に見ていただきました。「できるだけ毎日撮ってほしい」と言われたので、仕事でもプライベートでもどこに行くのにも一眼レフを持ち歩いていましたね。いろいろと勉強になりました。
―― 一眼レフでいろいろ撮影して、感じたことはありましたか?
「写真を撮りに行くぞ!」と気合を入れて街に繰り出して、いっぱい写真を撮って家に帰るんですけど、家に帰って見てみると1枚もいい写真がない日もありました。ただ撮るだけじゃいい写真は撮れないし、シャッターチャンスを逃すと撮れないこともあるし、自分のセンスや独り善がりでは撮れない難しいものだなと思いました。
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