――ご自身の音楽について、“サブカル系”だということはどう思われていますか?
昔から外れものとかが好きなんです。最近はサブカルとはどうとか議論とかあるんですけど、単純にミスチルとかエグザイルとかじゃなくて、売れてないけど好きな人は好きみたいなものを好きになることが多かったので。そういうものとして、世の中でやれていたら、それはそれでいいと思いますね。
――吉田さんがバンドを組んだきっかけは?
大学のサークルで最初の新入生のバンドでやるというイベントがあって、そのためにベースの山本(慶幸)と、ドラムの大垣(翔)に声をかけたんです。3ピースで僕がギターボーカルで4年くらいやっていました。その後、ギターが上手な人を入れて、僕がボーカルをしようということになって、鳥居(真道)くんは新歓イベントのときにギターうまいなって思ってたんですけど、ただアドレスは残ってるだけで、4年くらい一切連絡してなかったんですけど、探し出してきて。そこからですね。
――そのころ、みなさんは卒業して就職するという感じではなかったんです
山本と鳥居くんはずっと就職していないですね。僕は卒業してから1年半、システムエンジニアとして仕事していたんですけど。大垣も卒業して半年くらいしてからサラリーマンになったんです。まともにみんな就活をしていい会社に入ろうみたいなのはもともとなかったから。バンドとかは関係なく、そういうタイプじゃなかったんです。
――なるほど。以前、番組で放送された仕事場で怒られてしまうというのも、かなりリアルだったんでしょうか?
そうですね。でも、本当に何もやる気ないみたいに見えてると思うんですけど、やっているときはやる気あるように見せようと頑張っています。
――見せようと?(笑)
(やる気は)ないですけど、最低限のことはできるようにしようとしているけど、できないということは分かってほしいですね。でも、僕がどう思っていようが世間的にはただのやる気がないやつと見なされても仕方がないのかもしれない。大学時代、就活の説明会に行くときに、道に迷って駅の前でサラリーマンみたいな人に道を聞いたら車で送ってくれたことがあったんです。「ありがとうございます。30分くらい遅れてるんですけどね」と言ったら、別れ際に「人生なめんなよ」って言われて…。それはいまだにちょっと思い出しますね。
――それは、胸に響いたということでしょうか。それとも…
ハッとしたというか、思っている以上に世の中とのギャップが生まれているのかなと思いました。
――そういう経験が今のバンドの音楽につながっているという気もしますね。では、最後にニューアルバムのコンセプトを教えてください。
良く言われるのは、ボーカルが意味分からないけど演奏はちゃんとしてるってことです。今回は音楽的にいろいろ広げていこうという感じにしています。受け手に対して親切なつくりにはなっていないかもしれないですが、自分たちの興味を反映するようにして表現しています。よろしくお願いします。
――今後の音楽、バラエティーと共に、活躍を期待します!
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