――これまでお互いどのような印象を持たれていたのか、また今回共演されて印象が変わったところなどはありますか?
大島:以前映画でお仕事させていただいて、そのときフランクで同じ目線で一緒に会話をしてくださる方だと思ってたんですね。なんていい先輩なんだろうと思っていたんですけど(笑)。
小林:思っていたんですけど(笑)。
大島:今回ご一緒してもっと身を委ねられました。たくさん身を委ねちゃいました(笑)。聡美さんが右に行けば、私もそのままついていくみたいな。
小林:あはは(笑)。
大島:本当に頼りがいがあって、かつ自由に好きにさせてくれて。ちゃんとツッコんだりもしてくれるし、すごく温かく面白く調理してくれて、本当に心の広い先輩です。
小林:最初は映画の共演で、そのときはまだAKB48に所属されていたんですけど、大島さんは全然誰にも緊張せずに、普通に喋れるタイプの人だなと。ガードがいい意味でないから、私もすごくお話ししやすかったです。妙に気を使われ過ぎても話はできないし、偉そうでもこっちがむかついて話さないし(笑)。その距離感がすごく上手というか、元々そういうセンスがある方だなあというのが最初の印象でした。
今回一緒に仕事をさせてもらって、そういうフランクでオープンな感じは変わらず、でも大変なアイドルってところをくぐり抜けてきた芯の強さと、頑張り屋さんな部分が、けなげだし尊敬できるところだなと思いました。一緒に仕事していて、とても気持ちのいいお芝居をさせてもらえる女優さんでした。
――今回のドラマを踏まえ、今後の目標などはございますか?
小林:目標は全然持たないんですけど。頂いた仕事を全力でやって、いつかまたこういう楽しい企画に出合える日まで、真面目にやっていきたいと思います。
大島:職人ですね(笑)。
小林:職人気質(笑)。
大島:私は小林聡美になろうと思いました。
小林:何言ってるんですか(笑)!
大島:思いましたよ本当に! ご一緒させていただいて、すごい心地よくて、憧れます。仕事に対しても、周りの人に対しても、とっても理想な方だなと思いました。
――改めて、本作は小林さん、大島さんにとってどのような作品になりましたか?
小林:今回は目まぐるしく、いろいろ人が来て去っていくという現場だったので、瞬発力で受け止めて打ち返すみたいな感じでした。まあでも楽しみの方が多かったですね、次はあの人が来るみたいな。
大島:気合を入れて挑むというよりは、今まで組み立ててきたものを、毎回淘汰するやり方を心掛けていたように思えます。
――作品全体に共通して描かれていることや通ずる部分はありますか?
小林:見ていて、決してつらくはならないですよね。
大島:うんうん。
小林:見終わった後に、ちょっと楽しくなったり、ちょっとほっこり温かい気持ちになる感じですね。
大島:台本の最初のページに「明日をつくるのは、自分だ。」と書いてあって、それが全てに共通しているのかなと思いました。キャラクターは各話それぞれ違いますけど、みんな半歩くらい進むというか、晴れるというか、状況が少し変わるんですよ。本当に微妙な変化ですが、その変化の加減が日常的で、人の細胞が動いているのと同じようだなと思いました。
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