“東洋一の歓楽街”と呼ばれる東京の新宿・歌舞伎町で質店を営む七瀬(上田竜也)が主人公の「新宿セブン」(毎週金曜夜0:12-0:52、テレビ東京系)。
七瀬の元には時計やバッグ、果ては拳銃、薬物までさまざまな物が持ち込まれる。さらに、マフィアや経営者、キャバクラ嬢など、歌舞伎町ならではの客も訪問。これまでにファンからのプレゼントを買ってほしいというアイドルや、ギャンブルのために腕時計を質入れする男性らが、それぞれ悩みや事情を抱えながら、七瀬質店を訪れた。
だが、歌舞伎町の質店の実際の様子はどうなのだろうか。歌舞伎町の質店「歌舞伎屋」本店で副店長を務める岡本恵氏に、その“リアル”を聞いた。
客はやはりホストやキャバクラ嬢が多いのだろうか? 「青少年からおじいちゃんおばあちゃんもいます。いったん質に預けてタクシー代にして、後日取りに来たり。ホストさんだと、ナンバーワンとして100万円は財布に入れておかないと格好がつかないと言って、自分の大事なものを質屋に預けてでも、後輩のタクシー代を出す、という人はいましたね」(岡本氏)。
健太(中村倫也)は七瀬に弟子入りしたが、実際に鑑定士になるには? 「鑑定士の学校はないんです。現状は資格もないので、誰でも鑑定士を名乗れます。営業許可を警察が管理しています。でも、ある程度自信がつかないと起業は難しいですね。フランチャイズ展開している店だと、手伝ってくれるサポーターが付いているので、やっていけることもありますけど」(岡本氏)。
作中では拳銃が持ち込まれるシーンもあった。「銃はないかな、刀はありますけど(笑)。第二次世界大戦で使われていた軍人用の刀で、たくさん生産されていたものだったので、所有証明書があっても5万円くらいでした。歴史上の偉人が持っていたものだったりしたら、数百~数千万円の世界になりますね」(岡本氏)。
「はやり廃りがある中で、不動の人気商品は、やはりロレックスですね。8割以上のモデルにしっかり価値が付いていて、その中でも正規店でもう買えないものには、プレミア価格が付いていたりもします。バッグは高級ブランド品でも、使用度によって査定額が下がっちゃいますね」(岡本氏)。
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