中国伝統楽器の女性音楽グループ「女子十二楽坊」が、日中国交正常化45周年を記念して、11月27日(月)から東京、千葉で9年ぶりに単独日本公演を開催。
今回、2003年に日本武道館を含む全国ツアーや「第54回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)に出場するなど、日本で社会現象を巻き起こした頃からメンバーの一人として活躍していた石娟(シー・ジュエン)に話を聞いた。
本公演の見どころや新しいメンバーが加わった“新生・女子十二楽坊”の魅力について語ってくれた。
また、好きな日本の文化、食などを探りながら、音楽を愛してやまない石娟の素顔を直撃!
――9年ぶりの単独日本公演を前にした現在の心境は?
私たち女子十二楽坊は、かつて日本の皆さまに温かく受け入れていただき、成果を出すことができました。
その輝かしい歴史は今でも美しい記憶として残っています。その後、なかなか日本で公演することができなかったので複雑な気持ちもありますけど、今はすごく興奮していますし、期待も大きい。
全力投球できるために、ベストの状態で臨めるよう準備を進めています。
――「いつか、また日本で」という思いはありましたか?
それは、ずっとありました。メンバーたちも同じ気持ちだったと思います。日本のマーケットや私たちを取り巻く環境が変わっていく中、中国をはじめ、他の国で公演しながらチャンスを伺っていました。
――この9年の間で、石さんの心境に変化は?
創始者の王暁京先生が亡くなられたことは、私にとってもグループにとっても大きかったと思います。実は昨年、自分で会社を立ち上げて、女子十二楽坊を傘下に置きました。
昔はメンバーの一人として自分のパフォーマンスだけを考えていれば良かったんですけど、今はメンバー全員のことやグループの将来についても責任がある立場に。今までとは比べものにならないくらいのプレッシャーがありますね。
でも、プロとしてしっかりと運営していきたいという強い思いを持って取り組んでいます。
――メンバーがかなり変わったんですよね?
今回は、1/3以上が新しいメンバー。以前とは違うスタイルの私たちをお見せすることができると思います。
全員女性なので、これからも結婚して家庭に入るメンバーも出てくると思うので、どんどん“新しい血”が加わっていきますよ。
――メンバーになるための基準のようなものはあるんですか?
まずは、中国の中央音楽学院でトップレベルの卒業生であることが必須条件。それと音楽との向き合い方も重要ですね。もちろん、ビジュアル的なものも大切ですけど、人間性を考えないといけない。
コンサートでは大体2時間ぐらい演奏をします。これは、決して短くない時間ですよね。成熟した技術が求められますし、私たちの場合は指揮者がいないから記憶力も問われる。
いかに、正確に演奏できるのかということが大事になってきますね。そのため、昨年から練習生を取って、育成に力を入れています。
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