――今回のセットリストのポイントは?
「自由」をはじめ、曲目の半分は日本でも演奏していたなじみのある曲。半分は、新しい曲で構成しています。「花は咲く」は、今回の日本公演のために作りました。
――「奇跡」のリニューアルバージョンも演奏される予定だとか。
はい! 打楽器や電子楽器など、いろいろな要素を取り入れて、今まで以上ににぎやかな感じになっていると思います。
音に幅が出た点を楽しんでもらえるとうれしいですね。スケール感も大きくなって、迫力のある音になっていますよ。
――皆さんの演奏技術はもちろんですが、衣装も気になるところ。
演奏するときは、みんな動きが激しいんです。そのため、担当する楽器によってデザインが変わってきます。色の統一性はありますけど、その中で一人ひとりの個性が出るような衣装になっている点に注目してほしいですね。
仙女みたいな雰囲気を醸し出しているパターンや漢の時代の民族衣装っぽい感じ。中国の古典的なものや、今の流行を取り入れることを意識するようにしています。
――世界各国で演奏されていますけど、日本のお客さんの特徴は?
皆さん、時間通りにいらっしゃいます(笑)。それと、演奏が終わると必ず拍手してくださるので、すごくうれしいです。以前、私が担当している琵琶の模型をいただいたことがあるんですよ。ファンの方が作ってくださったもので、私の名前が刻まれていました。
あれは感激しましたね。情熱的な方は、中国や他の国など、海外にまでついて来てくださって。愛されているなと感じました。
アメリカだと、演奏中に歌いだしたり、踊ったり。自由にコンサートを楽しむ方が多いです。国ごとによって、お客さんのリアクションが違うので面白いですね。
――日本の文化については、どんな印象を持っていますか?
伝統文化の伝承がすごいなと。中国も伝えてはいるんでしょうけど、日本には敵わないですね。
日中の文化のルーツは同じだとよく言われていることもあって、お互いに影響し合っている点がいいなと思っています。
――日本の好きな場所は?
私自身が北方出身なので北海道が好き! 寒さには強いですよ。北に行けば、おいしいものがたくさんありますしね。私は、お刺身や海の幸が大好きです。
――日本の秋冬の味覚で楽しみにしているものは?
季節に関係なくお刺し身です(笑)。季節によって旬の魚が変わってくると教わったので、楽しみにしています。日本料理は北京でもよく食べていて。美味しいだけではなく、目で味わうこともできますし、健康的なところもいいなと思っています。
――ちなみに、中国の秋冬の味覚は何がおすすめですか?
やっぱり、火鍋。辛いものと辛くないもの、どちらかを選べます。
――石さんはどっちを食べますか?
私は絶対、辛い火鍋。辛くないとイヤです(笑)。
――普段、仕事以外ではどんな音楽を聴いていますか?
主に流行曲です。中国だけではなく、日本やアメリカ、ヨーロッパなど、それぞれの国ではやっている曲を聴くようにしています。もちろん、民族音楽や古典の曲も聴きますよ。いろいろなジャンルを自分の中に取り入れて曲作りのヒントになればいいなと思っています。
――今後、日本でやっていきたいことは?
今度の公演の反応によって、またいろいろと考えていきたいですね。来年は全国ツアーも企画していますし、新しいCDもリリース予定。もう、準備を始めています。
今後はもっともっと日本で活動して、若い人たちにも聴いてもらえるような曲をどんどん作っていきたい。
個人的には日本のアニメ音楽が好きなので、アレンジとか何らかの形で携われることができたらいいですね。これからも、応援をよろしくお願いします!
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