――実際にユーチューバーになってみたいと思いましたか?(笑)
やりたいんですよ~! でも、僕がユーチューバーになる時は役者をやめる時だと思います。役者をやりながらだと絶対にできないですね。なるとしたら、“過激系ユーチューバー”になりたいので(笑)。小学校5年生くらいからYouTubeを見ていたので、ちょっと悔しいんです。こんなにユーチューバーがもてはやされる時代がくるなんて。
役者をやりながらでも、それこそ“覆面ユーチューバー”のような感じであればできるかもしれませんが…。僕の声は結構特徴的なので、すぐにバレちゃうでしょうね(笑)。
それに今はユーチューバーがあふれているので、一個でも何か飛び抜けるものがないと…。自信はあるんですけどちょっと今はできません。
――あらためて本作の見どころは?
とにかく異色のドラマです。脚本は辻仁成さんですし、ラブストーリーであり、コメディーであり、相手が台湾の方で日本語が話せないので、お芝居としても普段とは勝手が違いました。
福岡の良さも台湾の良さも詰まっていると思いますし、僕自身全部出し切った感情でいっぱいです。今は福岡と台湾だけの放送なので、今後どんな手段であれ全国の方に見てもらえたらいいなと思います。いろんな人に見てほしいです!
――そして現在全話配信中のHuluオリジナル連続ドラマ「雨が降ると君は優しい」についてもお聞かせください。
この役は全話見ていただけると分かるんですが、特殊な役です。結構荒れていることが多くて、その分自由にやらせていただきました。
「忘れてしまう前に―」の辻さんもそうですし、「雨が降ると―」の野島伸司さんもそうですし、これまで日本の演劇界でメインを張ってこられた方が執筆された作品に役者として参加することができて、本当にありがたいお話だと思います。
めったに現場に来ないといわれる野島さんも現場に来てくださって、うれしかったですね。その日はもうガッチガチでしたけど(笑)。終わった後に特に何もお話されず、気付いたらいなくなっていたので、「あれ? 駄目だったのかな!?」って少し落ち込みました。
でも、打ち上げでいろいろとお話させていただいて、とても面白い方だなと思いました。終わった後に褒めていただいた部分もあれば「あそこは駄目」とご指摘いただくこともあって、全て正直に仰っていただけたので、すごく勉強になりました。
僕は出演シーンとしてはほとんどないので、打ち上げの場でも客観的に冷静に周囲を見回せたのですが、スタッフさんもキャストの皆さんも、お互いをすごくリスペクトされているなと感じました。この作品に携われたことが本当にうれしいです。
――これから見る方に向けて見どころをお願いします。
台本を読んだ時点で、僕は悲しくなりました。カロリーが高いと言いますか、本当に体力を使って台本を読むような感じになったので、これを映像化するのは大変だろうなと。でも、見事に映像化されて、玉山鉄二さんも佐々木希さんも、皆さんが見事に野島さんの作ったキャラクターを体現されています。
僕はちょっと“一線を超えている”役なので、この作品の1つのスパイスになってくれればいいなと思っています。僕もやりきりました! 本当にこの作品の1シーンに出られただけでもうれしいんです。
それくらい大好きな作品なので、皆さんにぜひ見ていただきたいです。野島さんの作品はすごいですよ!
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