日本時間2月13日に、バンクーバー冬季五輪が開幕。バンクーバーと日本では17時間の時差がありながら、屋内で行われた史上初の開会式の視聴率は25.4%(トリノ五輪は12.0%、ソルトレークシティ五輪は19.4%。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区のもの)を記録するなど、今回の五輪の注目度の高さがうかがえる。
今回の五輪の中で注目度が高い競技の1つが、フィギュアスケートだ。最も注目を集めるのは、浅田真央、安藤美姫、鈴木明子が出場する女子シングルだが、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の出場3選手すべてにメダルの可能性があるといわれる“最強男子”が集結した男子シングルも楽しみ。実際、日本時間2月17日にはすでにショートプログラムが行われ、日本3選手がそれぞれの持ち味を発揮。特にショートプログラムのパーソナルベストを更新した高橋は、トップのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)とわずか0.6点差の高得点をマーク。日本時間2月19日(金)に行われるフリーで、挑戦することを明言している4回転ジャンプが決まれば、日本男子フィギュア史上初のメダル、さらには金メダルも見えてくる。
また、ショートプログラム4位につけた織田ももちろんメダル圏内。高橋同様、フリーで4回転ジャンプに挑戦する意欲を見せており、逆転メダルの可能性も十分。小塚は、ショートプログラムのラストで音響が途切れるトラブルに見舞われたが、それでも8位につけるなど、確かな実力を見せ、3選手ともフリーに期待を持たせる結果を残した。
そんな中、日本男子フィギュア陣の3人の素顔に迫ったビジュアルブック「最強男子。高橋大輔・織田信成・小塚崇彦」が発売。3選手を見詰め続けてきたフリーライターの青嶋ひろの氏が、彼らの素顔や知られざるエピソードをつづっている。高橋が語る4年前のトリノ五輪の時の心境や、新たな挑戦ともいえるフリーのプログラム「道」へのこだわり、織田がフリー「チャップリン・メドレー」で表現したいこと、小塚が昨年のグランプリシリーズ・ロシア大会で、プルシェンコとの戦いで受けた刺激など、試合や会見だけでは分からない彼らの本音に迫ったインタビューのほか、高橋のコーチ・長光歌子氏、織田のコーチ・織田憲子氏、小塚のコーチ・佐藤久美子氏にも取材。温かく、厳しい目で見守り、指導してきたコーチから見た3人の話も非常に興味深い。また、高校時代から現在までの貴重なオフショットなどもオールカラーで150枚以上も収録。3選手のファンだけでなく、バンクーバー五輪を見る上で、フィギュア初心者も楽しめる1冊となっている。
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