吉本実憂「大江戸ロボコン」で、岸優太をビシバシたたく“江戸っ子娘”に

2017/11/22 06:10 配信

ドラマ

NHK Eテレでは、11月27日(月)~30日(木)に「ロボコン30年記念ドラマ Rの法則スペシャル『大江戸ロボコン』」(夜6:55-7:25)を放送する。

同作は、「Rの法則」(毎週月~木曜夜6:55-7:25)と「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテス2017」がコラボレーションした時代劇。“高専ロボコン”出場を目指す高専生・将也(岸優太)が、ある日突然「天保の改革」中の江戸時代にタイムスリップしてしまう。

からくり人形師の源蔵(和田聰宏)とその娘のひさ(吉本実憂)の元へ転がり込んだ将也は、江戸の「からくり人形大試合」に出場することになるが、とある陰謀に巻き込まれていく。今回、将也を度々叱りながらサポートするひさ役の吉本にインタビューを行い、見どころなどを聞いた。

少し気の強い江戸のからくり人形師の娘・ひさを演じる吉本実憂


今までで1番、アドリブを楽しめた


――今作は突き抜けたコメディーですが、撮影をしてみて、ほかの現場との違いなどは感じましたか?

将也とけんかするシーンでは、現場でいかに台本にはないアドリブを入れていこうか考えていました。あとは、物を投げながらしゃべるシーンではちょっと一工夫入れてみたり、いろいろなことを試せたのが楽しかったです。

今までやったドラマの中で、1番アドリブを楽しめました。

それと、同じからくり人形師としてひさの父や将也たちと対立する面堂磨郎左衛門を演じている村上新悟さんが、せりふのアドリブも、変な動きも入れてきて(笑)。それがすごく面白くて笑わないようにするのが大変でした。

――自分の中で会心の出来になったアドリブはありましたか?

それを自分で言うの恥ずかしいですね(笑)。うーん…将也との出会いのシーンですかね。自分の家に勝手にいる将也を泥棒と勘違いしてけんかをしている時に「スケベか!」って言うせりふがあって、その後アドリブで「お化けか!」ってツッコんだところです。

――将也にもきつく当たる気の強い女の子を演じてみて、どうでしたか?

台本を読んだ第一印象は「江戸っ子っぽいな」でした。その台本をかわいらしく読むのか、気の強い感じにするのか、その間にするとしてもどれくらいの割り合いにするのかっていうことをすごく迷って、シーンによって使い分けようと決めたんです。

将也に対しては、言葉を強く言うよりビシバシたたくシーンが多かったので、容赦なくたたくのがちょっと怖かったです。岸さんは「全然大丈夫」って言ってくれるんですけど…。本番の時は、思いっきりたたきました。

――岸さんと一緒のシーンが多かったと思いますが、2人のシーンで演技の相談をすることもあったんですか?

そうですね。ちょこちょこ相談しながら演技をしていました。一緒に喜ぶシーンでは、岸さんが「ハイタッチをしたい」と提案してくれたんですけど、ひさが時代的にハイタッチを知らないかもしれないなんていうことをリハーサルから相談していました。

その話し合いが特に印象的だったので、最終的にどんなシーンになったのか楽しみにしていてください。

――共演して印象が変わった部分もありましたか?

とにかく真っすぐな人という印象で、変わらなかったです。顔合わせの時に、「とにかく頑張ります!」というその一言しか言わなかったんです。だからその時は、それだけ!? って思ったりもしたんですけど(笑)。

「とにかく頑張る」ということを最後まで一生懸命やっていたので、今になって、その言葉がぐっと来ました。

――村上さんもインパクトのあるキャラクターですが、普段の印象とはギャップがありましたか?

番組のナレーションで声を聞くことは多くて、以前までの声だけのイメージでは、クールでしっかりしている感じだったんです。でも、本読みでお会いした時にガラッとそのイメージが変わりました。

いい声なことは確かなんですが、いい声だからこそあの役というかキャラクターがすごくぶっ飛びすぎていて、最初はよく分からなかったです。

現場に入ってメークを見たら、白塗りなんです。磨郎左衛門の弟子の人たちは、磨郎左衛門に仕えているくノ一のまつ(矢島舞美)さん含めみんなメッシュが1本入っているんですが、その髪形がチームに合っていました。団体芸みたいで皆さん本当に面白かったです。

――磨郎左衛門に恋愛感情を持っているまつさんから、ひさは敵意を向けられている役柄でしたが、女性同士のバトルはいかがでしたか?

ひさは、からくりと自分の父と将也のことばかり考えているので、あまり直接まつさんに敵意を向けられているとは感じていないんですよ。

矢島さんは、リハーサルの時からアクションも完璧で、眼力が強くてキリッとしていてすっごく格好いいんです! 作品の中では笑顔を出すことがあまりないんですけど、お昼を一緒に食べた時は、笑顔がかわいくて、そのギャップがもっと見たいなと思いました。

私自身はすごくまつさんが好きなので、皆さんも格好いいまつさんに注目してください。