今、高校ダンス部がもっとも踊っている楽曲とは?

2017/11/22 12:00 配信

芸能一般

ランキングを見ると、話題になったアーティストや社会現象になった楽曲がランクインする結果に。

5位:R.Y.U.S.E.I. / 三代目 J Soul Brothers


インタビューに答えた女子高生から「ダンス部じゃなくてもすぐできたので真似しやすい」「完璧にやらなくてもみんなで踊れる」と評価を受けていた。メンバーのELLYが振付し、みんなで踊ってもらいたいということでダンスの基本ステップ・ランニングマンを間奏に使用している。この曲は、学生だけでなく大人も真似する人が多数。楽曲自体はキャッチーな曲ではなく、かっこいいサウンドであるが、ダンスひとつでキャッチーさを生んでしまうのだから、やはり振付が楽曲に与える影響力は強いというのを認識させられる楽曲だ。サビの振付は難しいが、ランニングマンさえ形になれば、真似できているという達成感を味わえるのも人気のひとつだろう。

<紹介された高校>

藤井高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場)

4位:サイレントマジョリティー / 欅坂46


番組内では、振付師のTAKAHIROがダンス歴の浅いメンバーのために、腕のシンプルな動きだけで綺麗に見える振付を考案。高校ダンス部でも新入生の練習曲として使用されていると紹介。エッジの効いたアイドルグループとして、アンチテーゼな楽曲が多く、オンリーワンなパフォーマンスを見せる欅坂46は若者の人気も非常に高い。センセーショナルなデビューを飾ったこともあり、その注目度によるものもあるかもしれないが、やはり楽曲と振付が生み出す大人に逆らう感じは高校生の感覚を刺激するものがあるように思える。「高校生は大人が思っているほど子供じゃない」というメッセージがこのランキングから伝わるような結果だ。

<紹介された高校>

世田谷総合高校(第10回 全日本高校ダンス部選手権 東日本大会入賞)、精華女子高校高校(第10回 全日本高校ダンス部選手権 全国大会優秀賞)

3位:恋 / 星野源


大ブームになった恋ダンスを生み出した、昨年の大ヒットソング。高校生の間にも広がり完コピする高校生が続出で独自の振付と組み合わせた高校もあると紹介。人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌で、主演の新垣結衣や星野源をはじめ、ドラマの出演者、有名人、一般層と、次々恋ダンスの動画が披露されていたことも記憶に新しい。振付は Perfumeの振付師であるMIKIKOが担当。決して簡単な振付ではないが、できた時の達成感が心地いいというのも人気のひとつかもしれない。“簡単=真似されやすい”の構図を覆した楽曲ともいえるだろう。

<紹介された高校>

山本高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会入賞)、豊田大谷高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場)、久米田高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会優秀賞)

2位:AGEHA / GENERATIONS


AbemaTVで放送されている「GENERATIONS高校TV」で企画された「AbemaTV 全国青春ダンスカップ」が開催され、優勝者は本人たちと一緒に踊れるチャンスがあるということで、全国の高校生たちがGENERATIONSの楽曲を踊ったと紹介。その中でもノリがいい「AGEHA」を踊る高校生が多く、完コピもあれば独自振付を混ぜる高校もあるようだ。これでランキング内にEXILE TRIBEから4つのグループがランクイン。ダンサーがアーティストになるという夢のプロセスを作り上げたLDHは、やはり高校生からもリスペクトが高いようだ。EXILE TRIBEもここ数年でグループが増えてきたが、GENERATIONSが一番地に足をつけつつ実績を残してきたグループだと思う。「GENERATIONS高校TV」ではダンス以外の部分でも高校生と関わりを持っている企画内容があるので、高校生からの人気もこれから伸びそうだ。

<紹介された高校>

益子芳星高校、三重高校(第5回 全日本高校ダンス部選手権 準優勝)

1位:TT / TWICE


インタビューに答えた女子高生が「日本デビューして有名になったので盛り上がると思ってやった」と回答。TTポーズだけでなく、可愛らしい女性らしい動きや柔軟性を生かした動きなどポイントが多いので、女子部員からの圧倒的な支持だと紹介。今年10月に初の日本シングル「One More Time」をリリースして、オリコンウィークリーランキング1位を獲得したTWICE。やはり女子高生から圧倒的な人気を集めているようだ。TWICEの曲には、それぞれ特徴的なポーズや振付の“ポイントダンス”が取り入れられているが、そういった誰でもかわいく踊れるという要素が人気拡大に繋がっているように思える。ダンスができなくてもダンスの一部分を真似できるという部分では、最強のキャッチー製造機でありインフルエンサーといえるのではないだろうか。この曲ではないが、MixChannelという10代に人気の動画投稿アプリ内で開催された「TWICEダンスコンテスト」で、大阪府立登美丘高校ダンス部が優勝している。その理由は「TWICEに会いたかったから」ということだ。

<紹介された高校>

天童高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場)、武蔵丘高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場)、豊田大谷高校(第10回 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場)

ランキングを見ていると、話題になったアーティストや社会現象になった楽曲がランクインする結果に。学祭シーズンも真っ只中、年を越せば卒業や入学シーズンも待っているので、このランキングを参考に、次回踊るダンス曲を選んではいかがだろうか。

文・NOZATATSU