12月7日(木)夜7時から放送される「ザ・ドキュメンタリー」(BS朝日)は、「高倉健~孤高の役者が送った100通の手紙~」と題して、2014年に亡くなった名優・高倉健さんを特集。高倉さんと旧知の映画人らによる証言の他、ナインティナイン・岡村隆史が初めて世に出すエピソードなどを紹介する。
任侠映画から、アクション巨編、人間ドラマへと活躍のジャンルを広げ、せりふの少ない演技で絶対的な存在感を確立した高倉さん。しかし“寡黙”“不器用”“孤独”といったスクリーンでのイメージとは裏腹に、素顔の高倉さんは冗舌で、筆まめでもあったという。
番組では、津川雅彦、加藤登紀子、石倉三郎、降旗康男監督ら映画人や、高倉さんから手紙を受け取った人々を取材。“孤高の役者”のイメージからかけ離れた、人との交流を渇望する高倉さんの“もう一つの顔”を解き明かす。
また、映画「あなたへ」(2012年)で初共演を果たした岡村は、半年間の療養中に突然、高倉さんから贈られた1冊の本にまつわるエピソードを初めて披露。剣術家・中山博道の言葉を集めた「剣道口述集」の“当たる盛りに自戒せよ”という言葉に赤線が引かれていたという。
当時はテレビも見られない、本も読めない苦しい時期だったが、高倉さんが指し示す一文だけは読んだ岡村。「この1ページさえ読めなかったら(療養生活が)もっと長引いていたかも。僕の中では命の恩人だと思うぐらい大きな人です」と振り返る。
さらに今回、プライベートをほとんど明かさない高倉さんが、死の3カ月前に残した貴重な音源を公開。息苦しさが伝わる声で、終戦時の思いが語られる。寡黙な男が長年、胸の内に秘めていたものとは?
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