「大江戸ロボコン」の強烈キャラは、あの“真田丸”出演俳優! 村上新悟に直撃インタビュー

2017/11/28 16:00 配信

芸能一般 インタビュー

現在、NHK総合およびEテレでは、12月3日(日)に生放送される「高専ロボコン2017 全国大会」(昼3:05-5:00、NHK総合)へ向けて、「ロボコンウィーク」に突入している。

11月27日からは、4夜連続で岸優太主演の「ロボコン30年記念ドラマ Rの法則スペシャル『大江戸ロボコン』」(夜6:55-7:25、NHK Eテレ)を放送中。同番組にはドラマパートとスタジオでの生放送パートがあるが、ドラマパートはまとめて、12月2日(土)昼4時20分より、NHK総合にて「完全版」として見ることができる。

さらに、同日12月2日(土)には「サイエンスZERO」とコラボレーションを果たした「ロボット忍者見参! 30年目の高専ロボコンを300倍楽しむSP」(昼0:30-1:00)が再放送されるという、まさに“お祭り”期間だ。

そんな「高専ロボコン」の応援団の1人で、自身も高等専門学校の出身である俳優・村上新悟は、「高専ロボコン」の魅力を“我が道を行く独創性”と語る。

2016年の大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)で直江兼続を演じるほどの実力派でありながら、放送中の「大江戸ロボコン」ではその衝撃的なビジュアルで話題となっている、村上にインタビューした。

「ロボコン30年記念ドラマ Rの法則スペシャル『大江戸ロボコン』」に村上新悟が出演する


“秘密道具”にご注目!


──12月3日(日)の全国大会に先がけ、関東甲信越の地区大会をご覧になったと伺いました。今大会は「大江戸ロボット忍法帳」という一風変わったテーマが設けられていますが、観戦されていかがでしたか?

ちょっと変わったテーマですから、「どんな道具が飛び出してくるのかな」と楽しみにしていました。「秘密道具は1つだけ」っていう規定がありますし、各チームいろんな作戦を考えてきたんだと思います。ブーメランや手裏剣、それに弓矢なんかが飛び出してきたり。ユニークなアイディアがいっぱいあって、本当に楽しませていただきました。

飛び道具は、客席に出ちゃうと失格なんですよ。でも、ブーメランはちゃんと戻ってきて(笑)。ああいうの、わくわくしますよね!

──村上さんご自身も、高等専門学校のご出身なのですよね。

そうですね。母校の小山高専(小山工業高等専門学校)は、今大会ではデザインがすごくかわいらしかったんです。女性が引っ張るチームで、メンダコをモチーフにしていて。2mくらいのタコを、手縫いしたそうですよ。おかげさまで、全国大会への出場も決まりました!

メンダコをモチーフにしたユニークなロボットが登場!(C)NHK


「高専」卒業生だから分かること


──やはりご出身校へは、特別は思いもありますか?

そういう思いも多少はありますが、「高専生」ってそれだけで共感できるんです。たぶん、大学の場合は、同じ学校を卒業した人と打ち解けやすいじゃないですか。でも、高専卒業の人に会うと、それだけで「マジっすか!?」ってなります(笑)。

独特な物を持っていて、我が道を行く子が多いんですよね。何かしらにこだわりを持って、生きているんだと思うんです。

──では、大会では“登場する学生たちにも注目”ということですね。

そうですね。チームごとにカラーがあって、何をアピールしてくるかが違うんです。戦闘力だったり、勝ち負けどうでもよくて、とにかく目立ちたいチームもあって(笑)。

生産性とか効率性なんて、二の次なんです


──応援する時のコツってありますか?

僕は高専を卒業して、23年になるんです。でも、その当時と今の高専生の雰囲気って、あんまり変わってないんですよね。いまだに法被(はっぴ)で応援する独特の空間ですから、皆さんが応援する時も、その世界にどっぷり浸っていただければ(笑)。

「高専ロボコン2017 全国大会」では、村上は面堂磨郎左衛門として登場する!?※写真は地区予選「関東甲信越大会」の時のもの(C)NHK


今の世の中って、生産性とか効率性とか、そういうのが重視されていますよね。でも、高専生って、そんなことは二の次で(笑)。自分の好きなことを突き詰めたい子たちだから出せる、力があるんだと思います。

──では、単に勝ち負けだけじゃないのですね。

敗者のインタビューを聞いていて、笑っちゃう時もありますからね。泣いてしまう子もいれば、すがすがしい子もいて。「試合に出られたことだけでよかったです!」って語って去っていくんですよね(笑)。

相手をリスペクトしていて、相手のアイディアのほうが優れていたら、素直に認めちゃう。そんな潔さがあります。

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