──ドラマ「大江戸ロボコン」についてもお伺いしたいのですが、村上さんの演じる面堂磨郎左衛門は、かなり強烈なビジュアルになっていますよね(笑)。
たぶんね、アレ、変態ですよ(笑)。斜め上を行っちゃっています。
演出家の方とお会いして、「村上さん、どんなイメージ持たれてます?」って聞かれたので、「これ、白塗りですか?」って返したんです。そうしたら、「はい、白塗りです」って。僕のキャラクターだけ、おかしいんですよね…。僕が背負っているロボット、40kgあるんです。
──撮影現場の雰囲気は、いかがでしたか?
すごく和気あいあいとしていましたね。そんな中でも、岸(優太)くんはまっすぐな芝居をされていて、刺激を受けました。楽屋のモニターで岸くんの出演するシーンを見ていて、感動して泣いちゃったんです。
もう、岸くんに正直に伝えましたよ。「さっき思わず泣いちゃったんだよね…俺は、こんな恰好して何やってんのかな?」って(笑)。
──岸さんは何て仰ってましたか?
「そんなことないですよ! 村上さん、すごいです!」って(笑)。いい子ですよね(笑)。
──内容について、事前にお話されたことはありますか?
いわゆる“スポコンドラマ”にしたくないというのは、制作チームで一致していた意見です。高専生の独創性を描くのであって、ロボットを作って勝ち上がっていく作品にはしたくないなと。
そういう意味では、面堂磨郎左衛門って高専生の象徴のような役なのかも知れませんね。僕も、“ちょっとやり過ぎかな”と思うくらい、いろんなアイディアを出して実践しました。その9割以上が、採用されているんです。そんな現場、他にないですよ(笑)。きっと演出さんたちも、楽しみながら作っていたんだと思います。
──村上さんといえば「真田丸」の直江兼続役が印象的でしたが、今回のような役は、「挑戦」なのでしょうか?
そうですね。でも、本当にやりがいがありました。「真田丸」ファンの方はびっくりするかも知れませんが(笑)、僕はクール路線だけを歩むことは望んでいないので! 「こいつ大丈夫か!?」って思われながらも、独特な役にチャレンジしていきたいですね(笑)。
──そこにも“高専生スピリッツ”が生きているのですね。
そうかも知れません(笑)。あとは全て、巡り合わせですよね。
高専に行っていなかったら“ロボコン応援団”に選ばれていなかったですし、かと言って「真田丸」に出演していなくても、お声は掛からなかったと思うんです。
そんな全ての巡り合わせで、面堂磨郎左衛門が生まれました(笑)。やっぱり何かしらの運命なんですよね。高専に行って、よかったなと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)