――ミステリーというと、やっぱり殺人事件が起きて、解決していくっていうのが定番ですが、この作品は誰も殺さないし、殺されないっていうところがすごく魅力かなと思いました。生瀬さんは、そのあたりどう思われましたか?
僕は絶対にそっちの方がいいし、いろいろな世代の方に見ていただける作品だなと思っています。日曜の午前中に、とっても幸せになれる作品だな、とコメントしておきます(笑)。本当にシリーズものにしてほしいなっていうくらいです。
――ふうちゃん(風里)との15年前のいろいろあった出来事、事件をずっと見ていくハルさんを演じていて、より「自分はお父さんなんだ」という気持ちになりましたか?
うちは子供がまだ小学生の男の子なんですよね。でも、彼は男ですから、女の子だったら余計にもっと思いはあるんだなっていう気がします。きっと成人したときに、いろんなことがあって、あれだけかわいかったとか、頼りなかった子が、一人の男になり、女になる過程は、親としての一番ドラマなんじゃないかなと思いますね。旅立っていく者を送り出す気持ちっていうのは。
――先ほど飯豊さんの印象をおっしゃっていただいたんですが、飯豊さんに限らずとも、若手の方から受ける刺激みたいなものもありますか?
とにかく体力も知力も筋力も、みんな若い人たちにはあってうらやましいんですけど、やっぱり同じ仕事ですから、これから彼ら彼女らがどういうふうになっていくのか。とにかく大変だよ、ってことは言ってあげたい。それで、「絶対私は抜かされないよ」って言いたい(笑)。
結局同じ土俵なんですよね。僕が年を取っているからとか、キャリアがあるからとかじゃなくて、今この作品で共演しているという。別に親心とかそんなんじゃなくて、今お仕事が楽しいって思うことが一番だなと僕は思うんです。
やっぱり僕らも若いときは調子に乗っていたし。「そんなんじゃダメだよ」って思うときもあるんですけど、余計なお世話ですからね。
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