12月1日(金)より、舞台「クラウドナイン」が東京芸術シアターイーストにて上演される。フェミニズム演劇の旗手として知られる英劇作家のキャリル・チャーチルの衝撃作を、木野花が29年ぶりに手掛ける。
本作は1880年ごろのイギリス植民地時代にアフリカに移住した破天荒な家族の物語。2幕で構成され、1幕はヴィクトリア朝時代、2幕は100年後のロンドンを舞台に描く。
1幕では家長・クライヴ(高嶋政宏)の妻・ベティ、2幕ではイケメン男性・ジェリーとして出演する三浦貴大に、今回の役どころや注目ポイントなどを聞いた。
――1幕では女性、2幕では男性を演じられますが、台本を読んでいかがでしたか?
率直なところ難しいですね。でも、台本を読んで「こんなに面白いんだ!」と思いました。その後、キャストの皆さんと本読みをして、自分1人で読んでいると分からなかったキャラクターがどんどん出てきて、配役やキャスティングの面白さを再確認しましたね。
女性役を演じるのは、今回が初めてです。オファーがきた時は、「何で僕なんだろう?」と思いました。他に女性役が合いそうな役者さんは、いっぱいいらっしゃるのに…。
――1幕でも2幕でも、高嶋さんとの共演するシーンが多いと思いますが、どんな方ですか?
実は、今回が初共演なんです。高嶋さんは変幻自在な方だなと思います。だから、憧れる部分がたくさんある役者さんですね。僕はあまり器用な方ではないので、うらやましいです。
――台本は1年前に受け取ったとのことでしたが、ベティを演じる上で何か参考にされましたか?
自分が男なので、何から何まで難しいです(苦笑)。出演のお話をいただいてからは、以前よりもドラマや映画で女優さんがどういう芝居をしているかを見るようになりました。女性の口調で話すのは、まだ違和感がありますね。僕、声が低いので、女性の声のトーンにするのも難しいです。完全に裏声を使うのも違うと思うし…難しいですね。
どの現場でも基本的にそうなんですが、役作りはあまりしない方です。芝居って相手がいることなので、相手に会ってから決めることが多いです。先日、本読みをして、なんとなく皆さんのイメージがつかめてきました。
――対して2幕は男性役ですね。
2幕の方が圧倒的にやりやすいです (笑)。舞台は4年ぶりですが、1つの舞台で2人分の役作りをしなきゃいけないのは難しいことだと思います。1幕と2幕の間にどれだけ自分の気持ちを転換できるのか。ドタバタになりそうですね(苦笑)。
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