「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が12/18[月]まで国立新美術館(東京・六本木 ※毎週火曜日は休館)にて開催中だ。世界的大ヒットを記録した映画「君の名は。」('16年)の主人公・瀧役の神木隆之介は、実はかねてより新海監督の大ファンで、本展にも音声ナビゲーターとして参加している。2人を直撃し、見どころ&聴きどころを語り合ってもらった。
新海「音声ガイドには、作品について神木くんの視点で解説してくれる場面もあって。それを聞いていて、とても泣けたんです。『秒速5センチメートル』('07年)の主人公・貴樹のセリフを高校時代から練習してくださっていたことなど、神木くんの作品への思いを聞いていると、胸が締め付けられるような思いがして。作品がこうやって人に届いて、その人を少しだけでも変えることができたんだと実感できて感動しました」
神木「自分でもガイドを聞いてみたんですが、僕の監督への愛ってすごく重たいものですね(笑)。監督の展示にそっと添えられるよう、気を付けて吹き込ませていただきました」
今回、印象的なセリフもさまざまな展示方法で紹介されている。
新海「特に初期の作品は、一言一言が詩のようにあってほしいと思っていました。いつも作品のどこかには、人を励ますような言葉を入れられたらと思っています」
神木「展覧会でも壁に印象的な言葉がつづってありましたが、新海監督の作品ではキャラクターだけでなく、言葉も僕にとって憧れです。理解をつかみかけるけれど、常に追い付けないような存在。だからこそ追い掛け続けてしまうんだと思います。『君の名は。』では新海監督の作品に参加させていただき、本当に大好きで大切な作品になりました。またいつか瀧役を演じられたらうれしいです」
(月刊ザテレビジョン11月24日発売号より抜粋)
取材・文=成田おり枝
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