全世界シリーズで累計発行部数7000万部を超える荒川弘の人気漫画を実写映画化した「鋼の錬金術師」が12月1日(金)に公開を迎える。主人公・エドを演じる山田涼介と、幼なじみ・ウィンリィ役の本田翼に、原作ファンも多い作品での実写化へのオファーを受けたときの感想や撮影裏話など聞いた。
山田:連載当初から読んでいて、子供ながらに思うこともあって。大人になって読み返しても、また違った角度から読むことができる。原作ファンも世界中にいる作品だから、正直、僕はやりたくないなっていう気持ちがあった。うれしいんですよ、もちろん。ものすごくうれしいけど、俺がやって大丈夫なのか?って。だけど、僕にオファーをいただく意味っていうのは、絶対にあると思った。いろんな役者さんがいる中で僕を選んでくれた。僕が断ったことによって、誰かにこの役が渡るのは許せなかったので、覚悟を決めました。
本田:私は原作もアニメも大好きだからこそ、お話をいただいた時、正直なところ実写化にはとまどいました…。でも監督が、最初に錬金術のシーンのデモムービーを見せてくれて、これがこのまま映画になるんだったらすごいなって思ったんです。ウィンリィっていう女の子は原作でも人気ですし、プレッシャーはあったけど、曽利(文彦)監督が『翼ちゃんの明るさがすごく合っていると思う』って言ってくださって、それがうれしかった。自分のパーソナルな部分が合うって言われたことが。なので、エドの幼なじみという設定をできるだけ生かせるように、山田くんとの関係性、二人の素な感じを出せるように意識しました。
今作で初共演の二人。初めて会ったときの印象は?
山田:「初めまして」は、実はプライベートで偶然、飲食店で会って。僕は一人でゲームしていて、カウンターでイヤホンして完全にシャットアウトな状況で。なのに後ろからポンって肩をたたかれて、「今度、ウィンリィやるんでよろしくね!」って。一瞬で、性格もウィンリィなんだって思いました。
本田:私は…完全に根暗な人だなって思いましたよ(笑)。
山田:そのときにちょっと話したんですけど、かなりフランクで。これまで僕のことをイジってくる女優さんっていなくて。身長をイジってくる人、初めてでした。
本田:「エドぴったりだよね、小さいしー」って言っちゃいました。
山田:それで、僕も自然と「うるせー」って言っちゃって。そういう雰囲気だったから、イタリアでの撮影で列車に何十時間も乗りっ放しだったときも、すごく自然体でいられましたね。
クランクインはイタリアの地で。歴史ある街並みが、作品の冒頭シーンから登場する。
山田:キレイだったよね~。
本田:街並みがもう、“ハガレン”の世界観だった!
山田:そこに立つだけで。僕に関しては赤マントの金髪なんで、あれを日本でやってもなじみにくいと思うんですよ。
本田:日本の街歩いてたら引く。
山田:引くなよ!(笑)。
本田:イタリアでは自然だったよ。あとすっごく楽しかった。
山田:買い物行ってたしね。僕が撮影から帰ったら、紙袋持って「買っちゃった、サンダル~」って。こっちはクタクタなのに!
本田:割と充実してました(笑)。おいしいパスタ食べてました!。
山田:でも、彼女の底抜けの明るさがあるから、疲れていても彼女がいると吹っ飛ぶというか。
本田:私、ねぎらわないからね(笑)。
山田:サイテーでしょ(笑)。でも、それがエドとウィンリィらしくて、すごく助けられました。
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