12月9日に第60回の放送を終え、そろそろ折り返し地点も見えようというところの連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。
葵わかな演じるヒロイン・てんと夫の藤吉(松坂桃李)は経営する寄席を増やし、忙しい毎日を送っている。しかし、月の井団吾(波岡一喜)や団真(北村有起哉)といった新たな登場人物が巻き起こす騒動に、夫婦の仲も怪しくなってきた。
そして、古参の芸人たちは待遇改善を求めてストライキを決行。12月11日(月)から始まる第11週に向けて、課題が山積みとなっている。
そんな暗雲垂れ込めるストーリーの中で、視聴者に安定した“笑い”を届けているのが藤井隆だ。“全く面白くない芸人”役でありながら、その表情やせりふ回しで登場当初から「面白過ぎる」との呼び声が高い。
今後の展開が期待される万丈目吉蔵役・藤井のインタビューを紹介する。
──“朝ドラ”への出演は「まんてん」(2002〜03年)に続く15年ぶり2回目ですが、本作への出演が決まった時のお気持ちは?
寄席が舞台になる物語の中で、芸人の役をやらせていただくのは本当に光栄です。ただ、万丈目は出演者発表会見でも、「全く面白くない芸人」と紹介されたんです。だから、本当に気が楽でしたね。設定が「大爆笑をかっさらう」とかだったら、「いやだ!」ってなるんですけど(笑)。
──これまで撮影されて、印象的なことは何ですか?
美術部の皆さんの努力の結晶である、セットや小道具、持ち道具の細部を見られるのを楽しみにしているんです。たくさんの持ち道具が手作りされているのを知っているのですが、愛情たっぷりで、感動しています。
衣裳やメイクはお芝居を引っ張ってくれていますね。例えば万丈目が着ている半てんは、実は半分ずつ柄が違うんです。これはたぶん、貧しい生活の中でのちょっとした遊び心を演出している部分だと思いますし、万丈目の性格が強く打ち出されているところだと思います。
──万丈目といえば“うしろ面”ですが。
万丈目に用意していただいたお面も、とてもユーモラスな顔をしているので和みます。“うしろ面”は稽古をしてもとても難しいですが、少しでもうまくできたらいいなと思っています。
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