テレビアニメ「戦国BASARA」のスペシャルイベント「戦国BASARA FES.2010 紅の陣/蒼の陣」が21日、神奈川・パシフィコ横浜で開催された。主人公である真田幸村役の保志総一朗、伊達政宗役の中井和哉らキャストがそれぞれ登場し、特別編集された映像へのアフレコ、キャストたちの素顔が垣間見られるトークショーなどが行われた。
同作は、実在の武将たちが合戦を繰り広げて天下統一を目指すアクションアニメ。原作のゲーム「戦国BASARA」はシリーズ累計150万本を突破した人気作で、プレーヤーは実在の有名武将を操って軍を采配(さいはい)。領土拡大を進めていくと、史実とは異なる天下統一(エンディング)を迎えることができる。そんな大胆な展開と、端正な顔立ちのキャラクターが受けて、女性を中心に人気が高まっている。
イベントは、幸村を中心にした第1部「紅の陣−天・覇・絶槍!−」と、幸村の宿敵である政宗が中心の第2部「蒼の陣−Let’s Party!−」で構成。「紅の陣」ではアニメ同様、足軽にふんしたダンサーが軽快なステップを見せる「足軽ダンス」でスタートし、幸村役の保志と、武田信玄役の玄田哲章がスクリーンに映り出されるハイライトに合わせて2人の固いきずな描いたストーリーを熱演した。その後、脇を固める前田慶次役の森田成一、長曾我部元親役の石野竜三、毛利元就役の中原茂たちも、シーンを再現。会場に詰め掛けた女性たちが黄色い歓声を上げる中、速水奨演じる明智光秀とのシーンでは、サプライズキャストとして織田信長役の若本規夫が登場し、会場の熱気は最高潮に。歓声に応えるようにキャストたちはアドリブを交え、絶妙な掛け合いが見られた。
トークコーナーでは、各キャストが考案したセリフを担当キャストに演じさせるという企画が行われ、玄田演じる信玄が「幸村、ゴミは分別しておるのか?」と叫ぶなど、本編ではあり得ないせりふが連発。会場からはたびたび爆笑が巻き起こった。またアテレコの合間には、アニメのテーマソングを歌うアーティストが登場。4人組バンドのDUSTZ(ダスツ)がメジャーデビューを果たしたエンディング曲「Break&Peace」を、女性シンガー・ソングライターの石川智晶(いしかわ・ちあき)が挿入歌「落涙」を歌って会場を沸かせた。本編ラストには、西川貴教がボーカルを務めるロックバンド、abingdon boys school(アビングドン・ボーイズ・スクール)がサプライズで登場し、会場のボルテージは急上昇。観客総立ちの状態で、オープニング曲の「JAP」と、ゲーム「戦国BASARA 2 英雄外伝」の主題歌「BLADE CHORD」が披露され、ライブ会場さながらの興奮で包まれた。
フィナーレでは、出演者がそれぞれの決めぜりふであいさつを。保志は会場を巻き込んで「天・覇・絶槍!」とのせりふで締めくくった。
続いて行われた「蒼の陣」では、政宗と片倉小十郎(声:森川智之)を中心にアテレコがスタート。第2期からの新キャラクター、豊臣秀吉役の置鮎龍太郎が登場するサプライズも。中井は「何度言っても足りません、本当にありがとうございました」と感慨深げな様子。さらに、「より良い作品を皆さんにお届けできるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」と決意を新たにし、それぞれ2時間半に及ぶイベントは幕を下ろした。
なお、この模様を収めたDVDが5月に発売されることが決定している。
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