2017年も残すところ1ヶ月を切り、今年のダンスシーンを思い返してみると、明るい話題が多かったように思える。その中でも10代のダンスシーンに注目すると高校ダンス部の躍進がすごかったのではないだろうか。
特に登美丘高校ダンス部のバブリーダンスは「ダンシング・ヒーロー」のリバイバルヒットや芸人の平野ノラとのコラボで、多数のメディアに取り上げられるというインフルエンサー的存在にまでなった。
そんな登美丘高校ダンス部の今年の軌跡をたどると、三連覇をかけた""第10回 日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会""で準優勝という結果になり、涙を飲むという悔しいエピソードを持っている。ここで気になるのは、登美丘高校ダンス部を抑えて優勝した高校ダンス部はどこなのだろうか? ということだ。
調べてみると優勝したのは大阪のダンス部強豪校のひとつ""同志社香里高等学校""であることがわかった。
今回はバブリーダンスに勝った、同志社香里高校ダンス部を紹介しよう。
"第10回 日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会"のパフォーマンスをみると、ダンス部のイメージを覆すようなプロ顔負けのダンスを見せている。JAZZやPUNKINGをベースに作られた振付は、体の内から出ている表現、多大な練習量が生み出す体のキレ、部員の一糸乱れぬシンクロ率など、隙のないパーフェクトなダンスパフォーマンスなのだ。特にラストの1×8のキメ部分は、あまりの早さに何が起こっているのか分からない迫力あるムーブは必見。
イメージ的には、"WORLD OF DANCE WORLD FINALS 2017"で2連覇したFabulous Sistersに近いものを感じさせる。やはり、日本の10代ダンスシーンのレベルは非常に高いところまで進化しているといえるだろう。
実は全国の高校ダンス部で強豪校が多い関西エリア。同志社香里高校ダンス部と登美丘高校ダンス部は長い間優勝争いを繰り広げてきた間柄だった。2011、2012、2013年と3連覇してきた同志社香里高校ダンス部は、2014年の優勝を逃し、以降の2015、2016年は登美丘高校ダンス部に優勝をゆずる形になっている。
登美丘高校ダンス部は先輩の思いを受け継いで3連覇を狙うために頑張ってきたが、一方で同志社香里高校ダンス部も先輩たちが作り上げたダンス部強豪校の威厳を取り戻すために頑張ってきたことだろう。ダンスコンテストいうのはそれだけ1チーム1チーム強い想いを持って挑んでいるのだ。
今後もこの2校を筆頭に熾烈なダンス部の戦いは続いて行くだろう。
登美丘高校ダンス部が荻野目洋子や平野ノラとコラボしていることはよく知られているが、実は同志社香里高校ダンス部もジャニーズWESTとコラボをしている。しかも、日テレ「ベストアーティスト2017」という音楽特番でだ。
ジャニーズWESTと「おーさか☆愛・EYE・哀」をパフォーマンスした同志社香里高校ダンス部。なんと冒頭でアップで抜かれるというおいしいカット割りで出演。ジャニーズWESTの歌謡曲よりの振付と同志社香里高校ダンス部のキレと手数の多い振付が混ざり、バックダンサー以上の存在感を出していたのが印象的だった。
こうしてみると、冒頭で書いたように高校ダンス部は、ダンスシーンを飛び越えた活躍を見せてくれた。高校ダンス部自体のシーンはまだ歴史が浅い方だが、歴代の高校ダンス部部員が繋いでいったものが、今年の大注目に繋がったいったのではないだろうか。
今回は全国大会で優勝した同志社香里高校ダンス部を紹介したが、高校ダンス部にはそれぞれ努力、絆、青春、ドラマが詰まっている。この流れを2017年で終わらせるのはもったいない! 日々進化する高校ダンス部に今後も注目してほしい。"
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