12月5日、生テレにて「声優サバイバル4」の第3回スペシャル番組がオンエアされた。今回の放送で、“スペシャル放送前日0時の時点で生テレが設定したドリームポイントに達成していない場合、番組には出られない”という過酷な新ルールが牙を剥くことになる。残念ながら、3名の挑戦者が未達成で、当日のスタジオに不在。改めて、新ルールの厳しさを目の当たりにすることとなった。
出演者たちは「不参加となった者たちの分まで頑張ろう!」という強い気持ちで挑んだであろう放送だが、スタジオ内の雰囲気は番組開始前から重~い空気が充満…それもそのはず、今回の企画は本格的なアフレコを競い合う「アフレコサバイバル」。アニメーションに合わせてアフレコの練習ができるスマートフォンのアプリ「声優目指して あふれこ!AR+」を用いて、実践的な演技勝負が展開された。
彼女たちを審査するのは角川スニーカー文庫作品のオーディオドラマも手掛ける音響ディレクターの佐藤祐一氏。「全員、気合を感じた」と、挑戦者の意気込みを高く評価。が、しかし「○○さんはブレスが強い」「○○さんは演技のふり幅が小さすぎる」「○○さんはキャラとの距離を感じてしまった」などなど、シビアなアドバイスが連続(番組終了後、より細かい指導を求めて、佐藤氏の前には参加者たちの長蛇の列となった!)。
全員の演技が終わり、悩みに悩んだ佐藤氏は「もう1回声を聞かせてほしい」と武石恵吏奈、伊南咲希、竹村かなの3人を指名。急遽、「アフレコサバイバル賞」を懸けた決勝戦が行われることに!
名前を呼ばれて前に出てきた3人に、視聴者から「3期勢やんけ」「感慨深いね、この3名」とコメントが飛ぶ。そう、武石、伊南、竹村の3人は「声優サバイバル Season3」からの連続出場組。しかも仲良しメンバーということもあって、スタジオ内は異様な空気に包まれた。
決勝戦は1人3ワードずつの一発勝負。3人とも、先ほど佐藤氏からもらったアドバイスを意識して、修正しようとしているのが伝わってきた。緊張に満ちた3分間の戦いが終わり、佐藤氏が「アフレコサバイバル賞」に選んだのは、武石恵吏奈と竹村かなの2人。「誰が悪かったわけではないが、この3人から2人選ぶなら」という佐藤氏のコメントから、非常に僅差であったことが伺えた。
ということで今回の勝者インタビューは、武石恵吏奈と竹村かな。いつもと違って対談形式でお届け!
――まずは、おめでとうございます!
2人「ありがとうございます!」
武石「まさか、自分が選ばれると思ってなかったよ…私、こういうのに、絶対に選ばれない人間だから…」
竹村「すごいネガティブ(笑)! やれることをコツコツとやってきた結果だよ!」
――お2人は仲良しなんですよね?
武石「前シーズンからの付き合いだもんね」
竹村「2人ともお酒が好きなんで、飲みに行ったりね」
武石「こういったインタビューもほぼ初体験なんで緊張しちゃう…お酒を飲みながらだともっと饒舌になるのに(笑)」
――今回はアプリを使ったアフレコ対決でしたが、自分の順番が回ってくるまではどんな気持ちでしたか?
竹村「もう緊張がすごくて…自分の順番が回ってくるまで、ずっと数えてました(笑)。次の次か…って」
武石「というか、前シーズン、今シーズンを通して、こんなにも緊張感にあふれた回ってなかったんじゃない? 全員がすごく緊張しているから、またそれが伝染して、スタジオがすごい雰囲気だったよね」
竹村「確かに。一番、空気がピリッとしてたね。それに上位陣は、自分で選んだキャラクターに声を当てるから、余計にプレッシャーがすごかった。『自分で選んだキャラなのに失敗したら言い逃れできないぞ』って(笑)。キャラはどうやって決めたの?」
武石「自分がマイペースだから、そういった雰囲気のあるキャラにしたの。自分に一番合ってるかなって。だけど、直前まで体調を崩していて、練習不足だったから不安だった…」
竹村「私は、今回の課題が“無難に演技をまとめてしまう”だったの。だから、はっちゃけられるような感じのキャラにした。そして、ツッコミ役ってすごく難しいから、ボケ役にして…そのあたりは戦略的だったかな」
――音響ディレクターの佐藤さんからのアドバイスはいかがでしたか? 結構、辛辣な意見もありましたが…。
武石「いや、だけど、今までのキャリアでもっとキツイことを言われてきたんで(笑)。すごいオブラートに包んで言ってくださってるのがわかったよね?」
竹村「そうだね。個人放送してると、リスナーさんも結構ビシビシ言ってくるし(笑)。期待してくださっているからこそ、キツイことも言ってくれるんだって思うから、ありがたいよね」
武石「うん。自分で納得できてないのに『良かったよ』って言われるより、厳しい意見を言ってくれたほうが私はうれしいな。今回は、すごく勉強になった」
竹村「今日はどっちも声の出し方の“クセが強い”って言われたね(笑)。そのクセが、“印象に残る声”みたいに、いい方向に転べば一番いいんだろうな」
――お2人の個人放送はどういったところに気を付けてらっしゃいますか?
竹村「声優らしい内容の放送ですね。朗読とか、自分で動画を作ってそれにアフレコしたりとか。だけど、新規のリスナーさんも増えてほしいなと思って、最近はラジオDJ風にしたりとか、ゲームに挑戦したりとかしてる。私のことを声優としてだけじゃなくて、タレントとして見てもらっても楽しめるような内容を心がけてます」
武石「私も朗読とか、セリフを言ったり…あとはみんなで楽しめる心理ゲームや、お絵描きしたり。見てくれている皆が気軽に参加しやすいような企画をやってますね」
――では、最後にそれぞれアピールをお願いします!
武石「前シーズンは途中で舞台のお仕事があって、自分自身すごく不完全燃焼だったんです。ですので今回は、最後まで全力で頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします!」
竹村「かなぼんばー!! 皆さんもお体お気をつけて! 私も最後まで頑張ります! 目指せ1位! おつぼんばー!」
武石「え? そんな感じで締めるの(笑)? じゃ私も、これ言っておこう! 皆さん、いつもありがとうオリゴ糖! 蟻が10匹、ありがとう。えなり三温糖!」
竹村「こんなインタビューで大丈夫なの(笑)」
武石「(笑)」
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