12月11日に日本テレビ系で「女芸人No.1決定戦 THE W」が放送され、ゆりやんレトリィバァが優勝。初代“笑いの女王”に決定した。
エントリー総数636組の中から決勝に進出したのは、はなしょー、ニッチェ、アジアン、紺野ぶるま、中村涼子、牧野ステテコ、まとばゆう、押しだしましょう子、どんぐりパワーズ、ゆりやんレトリィバァの10組。
MCはチュートリアル・徳井義実、間宮祥太朗、水卜麻美アナが務めた。
審査は、抽選で選ばれた一般審査員395人と、ゲスト審査員の柴田理恵、新川優愛、生瀬勝久、ヒロミ、吉田沙保里、若槻千夏の合計401人による投票で行われた。ヒロミは「とにかく面白い人を選びたい」と緊張の面持ちでコメントしていたが、戦いの模様をリポートする。
1戦目は、はなしょーとニッチェ。公私共に仲がいいという2組は、声もアクションも特大の熱演を繰り広げる。ネタが終わった途端、泣いていしまうはなしょー・はなに徳井は「女性の大会特有」と評し、結果はダブルスコアでニッチェの勝利となった。
2戦目は、アジアンと、ピン芸人・紺野ぶるま。アジアンはさすがの実力でテンポ感抜群の漫才を。紺野は“浮気を繰り返す女性”という攻めたキャラで勝負に出た。紺野に投票した生瀬は「ほんとに腹が立って。この先が見たいなと」とコメント。しかし、結果はほぼトリプルスコアでアジアンがさらっていった。
3戦目は、後輩女性芸人たちがどんどん売れていくという中村と、13年鳴かず飛ばずの牧野のピン芸人対決に。全力ラブコメコントと、異色ポールダンスネタの勝敗は、柴田が「ずるいですよね、この人の顔は」と投票した、牧野に上がる。
今大会最も異色のカードとなったのは、プロピアニストのまとばと、鳥取市役所職員の押しだしましょう子の対決。アニメやドラマの名作を手短にまとめるまとばの歌ネタ、舞台経験8回目という押しだしましょう子が繰り出す前代未聞の相撲ネタ。全く予想がつかないこの対決の軍配はまとばに上がった。
そして5戦目は、合計体重200kg超えの若手コンビ・どんぐりパワーズと、「R-1ぐらんぷり」決勝常連のピン芸人・ゆりやんによるぽっちゃり対決。結果は345対56とゆりやんが圧勝した。
出場者はニッチェ、アジアン、牧野、まとば、ゆりやんの5組となり、続けてネタを披露。401人の審査員は、最も面白かった女芸人に投票することに。
ニッチェは母と幼い娘のハートフルショートコントを披露。馬場園梓が奇妙でパワフルな歌を繰り出すアジアンの漫才、さらにゴージャスになった牧野のポールダンスネタ。まとばの「イントロソング」は、その数とクオリティーでスタジオ中を圧倒した。
最後のゆりやんは、国民的アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)でおなじみ、ドラえもんまんまの格好で登場。この個性的な5組のネタに、審査員たちは一様に「難しい」と頭を悩ませる。
結果は5位から発表され、まとばゆう、ニッチェ、そして3位にアジアンの名前が。残るはゆりやんと牧野。この2人のインパクト大の絵面に徳井も「夢を見ているんでしょうか」とハラハラしていた。
そして記念すべき初代女王は、271対47という大差でゆりやんレトリィバァとなった。泣きそうになりながらも「ほんとにおおきにです。おおきにと申します!」と最後までギャグを忘れないゆりやん。敗れた牧野も「満足でーす!」と笑顔を見せた。
放送後の会見で、ゆりやんは「放送中は全く実感が湧いてなくて…」と感想を語りながら、思わず涙を流した。「スタッフさんたちが、私のために時間を割いてくださったおかげ」と感謝の言葉を述べつつ、「と思ったり思わなかったり」と涙ながらに記者陣を笑わせた。
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