「明日の約束」山口まゆ“最終話の日向先生の言葉は見る人すべてに刺さると思います”

2017/12/18 15:18 配信

ドラマ

撮影現場では“井上相談室”に通ってました!


撮影現場では座長の井上が、各演者にあだ名をつけて盛り上げていたそう!(C)カンテレ


――子役から活動されているので、いろんな状況にすぐ気付けるんでしょうね。そんな井上さんですから、いろいろ聞きたいことがあったのでは?

あります! まだまだ聞けていないことがたくさんあります。実は私、よく“井上相談室”に通ってたんです(笑)。第7話ぐらいから通うようになって、進路の相談とかしてました。今日、相談室の最後のシーンだったので、いろいろ聞こうと思って、昨晩考えたんですけど、いざ当日になったら忘れてしまって! 2つだけご相談させていただきました。あだ名を付けてもらったり、大好きです。

――どんなあだ名を付けられたんですか?

井上さんはみんなにあだ名を付けていたんですが、私は“やまゆ”というあだ名を付けていただきました。他の方では、北見先生役の白洲迅さんは“しらじん”さん。バスケ部の沢井勝役の渡邉剣さんは“おつる”とか(笑)。

――ストーリーはシリアスだった分、現場は穏やかだったのでは?

はい。すごくあたたかい現場でした。井上さんがすごく明るくてフレンドリーな方だったので、霧島先生役の及川(光博)さんと盛り上げてくださいました。特に井上さんがたくさん話し掛けてくださって、本当に和気あいあいと楽しく過ごしてました。

――霧島は過去の経験から、生徒が孤立するように生徒に仕向けるなど、いじめの種を巻いていたことが第9話で明らかになりましたが、これを知ったときはどう思いました?

わ!って思いました。ただ、そこまで生徒のことを見ているというのはすごいなと思いました。生徒が孤立するように仕向けたりするのはどうかと思いますが、そこまで調べ上げてデータを作るというのは、それだけ生徒を見ているということだと思うんです。そのせいか、第9話でも霧島先生だけが悪いという描き方をしていなかったんですよね。それは先生として間違った行動をしていたけれど、しっかり生徒を見ていたという事実もあるからかな?と思うので、受け止める側としては複雑だなって。きっと根はいい先生だったんだろうなと思います。実際にいたら怖いですけど(笑)。

――もともとしっかり生徒を見ていない先生だったら、こんな行動はできないですもんね。

そうだと思います。一人一人のデータを作ることは教師として間違っているのか、どうなのか? だから、日向先生も強く責めなかったのではないのかな?と思います。明らかに悪意があったら違うと思いますけど…複雑ですね。このドラマは本当の悪者がいないと思います。だから、誰が圭吾くんを自殺に追い込んだのかと言われたら、“すべて”としか言いようがないのかな?と思います。

――だからこそ、このドラマがどう最終話を迎えるのかが、とても興味深いところだと思うんです。

ご覧になる方、一人一人に日向先生の言葉が刺さると思います。私も台本を読んで、心が動きました。きっと皆さんにも刺さるのではないかと。きっとみんなそれぞれに悩みを抱えていると思いますから。

――記者の小嶋(青柳翔)が投げかけてきた問題点にも答えていますよね。

そうですね。記者さんの言っていることも間違ってはいなかったですからね。だから、みんなの暴かれた本性というか、隠していたものを知ってから全話を見直しても面白いドラマではないかと思います。

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