12月19日(火)に最終話を迎える井上真央主演ドラマ「明日の約束」(夜9:00-9:54、フジ系)に出演中の若手俳優に注目。番組プロデューサーの河西秀幸氏が「とにかく役柄に合う方にお願いした」と起用を明かす遠藤健慎、金子大地、渡邉剣、堀家一希がドラマ出演の感想などを語った。
同ドラマは、高校のスクールカウンセラー・日向(井上)が、人間関係に葛藤しながら男子生徒の死の謎を究明するヒューマン・ミステリー。仲間由紀恵や手塚理美演じる”毒親”の存在や、及川光博演じる教師・霧島の裏の顔が明らかになったりと、ストーリー展開と共に話題を集めた。
母親・真紀子からの過干渉、束縛に悩んで自殺した吉岡圭吾を演じる遠藤。死後の回想シーンでも、家庭以外にクラス、バスケ部の人間関係に苦悩する圭吾の姿を好演した。
【遠藤コメント】
ここまであっという間で、自分の中でいちばん濃い3カ月でした。将来、学校を舞台にした作品に出演したら、今回のことを思い出すのだろうと思います。偉大な先輩方と間近で共演させていただき、井上さんからは「シンシン」というあだ名もいただきました(笑)。
多くのことに悩んで自殺する圭吾という、繊細な心理描写が求められる役を経験し、自分自身、芝居において細かい違いを認識できるようになりました。
暗めの役にしても、明るい役にしても、ちょっとした違いを見せられるような俳優になっていきたいです。俳優としてのオーラという意味では小栗旬さんに憧れていますし、山田孝之さんが演じ分けられる、細かな違いも勉強したいです。例えばですが、笑っていても怖そうにも見える堺雅人さんもすごいなと思います。
圭吾が所属するバスケ部のキャプテン・長谷部翔大役の金子。圭吾の自殺が自分のせいではないかと悩む役柄であり、最終話ではマネジャー・希美香(山口まゆ)との恋愛にも注目だ。
【金子コメント】
連続ドラマの経験があまりなかったので、とにかく作品に関われたのが本当に貴重な経験になりました。監督、主演の井上さんをはじめ、キャストのみなさんやスタッフさんに支えてもらいながら、無事にオールアップできてうれしいです。
すてきなキャストのみなさん、スタッフのみなさんとご一緒して感じたことを忘れません。必ず成長した姿を見せられるように、これからもひとつひとつ頑張っていこうと思います。
クラスも部活も一緒で圭吾の親友だった沢井勝を演じる渡邉。仲が良かったのにも関わらず、結果的に圭吾を孤立させ、それが原因で自殺に追い込んでしまったのではないかと思い悩む勝の姿を表現した。
【渡邉コメント】
今まで演じたことのない役柄でしたが、少しでも勝と寄り添おうと突き詰め、僕自身演技に対して臨み方が変わった3カ月でした。
また、最初は緊張していたのですが、井上さん、及川(光博)さんをはじめとしたキャストのみなさんや、スタッフの方々がうまく抜き所を作って下さり、リラックスして芝居をすることが出来ました。今後、僕も太陽のように温かい存在になれるよう頑張っていきます!
「明日の約束」のように、見ている人に何か大きなテーマを投げかけられるような作品に携わり、コミカルな役からシリアスな役まで演じられるようになりたいです。そのために、これからもさまざまな作品で演技の幅を広げていきたいと思っています。
圭吾が孤立するきかっけを作ってしまったクラスメイトの渡辺純也役の堀家。自分が撮影した動画によって騒動を起こし窮地に立たされるも、流出させたのは自分ではないと必死に訴えかけた。
【堀家コメント】
初めての連ドラ出演で、役が持っている思想や姿勢や性格など、細かい設定をずっと覚えて維持しておくのがこんなに難しいことなんだと知りました。
及川さんと第9話で初めて面と向かって一緒に演技をするシーンがあって、及川さんに影響を受けて、自分が何をしなくてもあたかも勝手に体を動かされて勝手にセリフをしゃべらされるような感覚を覚えました。「これが本当の、極めた方の芝居なのかな」と、そのすごさに圧倒されました。
自分としては『明日の約束』で“人間らしさ”というものがすごく大事だと気付き、表現できたと思います。これから芝居をやっていく中で、どんな役であっても、今回学んだ“人間らしさ”を忘れないでいたいです。そして、人の心の根本の部分を大事にしながら演じていきたいです。
12月19日(火)放送の最終回では、日向が圭吾の自宅を訪れると、亡き息子の気持ちが分からないと絶望する真紀子を発見する。圭吾と真紀子に、自分と母・尚子(手塚理美)との関係を重ね合わせた日向は、自分も幼い頃から親の愛情に苦しんできたと告白し、自ら尚子との関係を話し始める。
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