おおかみ男の姿は飼い犬そっくり!? 映画「ウルフマン」のPRでベニチオ・デル・トロが来日

2010/03/05 17:41 配信

映画 芸能一般 会見

映画「ウルフマン」のPRで来日したベニチオ・デル・トロ

4月23日(金)から公開される映画「ウルフマン」で主演を務め、プロデューサーとして製作にも名を連ねるベニチオ・デル・トロが来日し、3日、都内で記者会見を行った。

本作は、ホラー映画の古典的名作「狼男」('41年・日本未公開)をデル・トロ、アンソニー・ホプキンスという2人のオスカー俳優を迎えてリメークしたもの。19世紀末の英国を舞台に、満月の夜に殺人鬼ウルフマンへと変身してしまう宿命を負った男(デル・トロ)の苦悩と壮絶な戦いを描く。

企画を自ら始動させ、おおかみ男を演じてみたいと思った理由についてデル・トロは「僕がオオカミみたいだからです。それは冗談として、オリジナル版の大ファンなので、70年間リメークされなかったこの作品を現代風にして、オリジナルを見たことのない若い世代の人たちにも見てもらいたいと思いました」と語った。

6度のオスカーに輝く特殊メークの第一人者、リック・ベイカーが施したおおかみ男の姿については、「変身する時は自分がどんどん変わっていくので楽しいのですが、メークを落とす時は苦痛で、心からリックを憎みました。あの特殊メークは強力な接着剤のようなもので顔に着けているので、はがす時にとても痛いし時間がかかるんです」と苦労を明かしながらも、「リックは完全主義者で、メークの知識が豊富で、学者のような人です」と尊敬の意を表した。また、初めておおかみ男になった自分を鏡で見た時の感想を、「飼っているセントバーナードにそっくりだなと思いました」と話し、会場の笑いを誘った。

日本では恋愛に積極的ではない草食系男子が増えているが、肉食のおおかみ男を演じたデル・トロ本人は「草食系か、肉食系か?」という質問に、「コウベビーフ!」という珍回答を。続けて、「相手の女性によって草食系になったり、肉食系になったりしますよ」と余裕の笑みでコメントした。

また、ホプキンスとの共演については、「僕はアンソニー・ホプキンスの何十年来のファンなので、ずっとあこがれてきた人と一緒に仕事ができるのは、夢がかなったような気分でした。彼の仕事ぶりや、演技を目の当たりにして、最前列で野球観戦をしているように興奮しました」と名優への思いを語った。