12月19日に生テレにて放送された「声優サバイバル4」の第4回スペシャル番組。新ルールである“スペシャル放送前日0時の時点で生テレが設定したドリームポイントに達成していない場合、番組には出られない”という過酷な縛りをみごとクリアした18名がスタジオに登場した。
この日は、いつもの放送とは違った光景も見られた。本番直前まで、各自がシナリオ台本を片手に、真剣な表情で自分の世界に没頭し、猛練習に励んでいたのだ。それもそのはず、この日の企画は優勝特典であるオーディオドラマ参加権で用いられる作品「特殊性癖学級へようこそ」の予行演習。実際に、同作品のキャラクターに声を当ててみるという試みだ。それに加え、12月24日0時のレース終了前、最後となるスペシャル放送。二重のプレッシャーが参加者に覆い被さった。
企画のルールは、「特殊性癖学級へようこそ」から12のシーンを抜粋。参加者は各エピソードに登場する真面目な美少女キャラ、天真爛漫キャラ、扇情的なギャルなどから好きな役柄を選び、アテレコしていく。その際、選んだシーンで一緒にアテレコする相手役は、参加者の中からクジで決めるというもの。ランキングの下位から順番に進行するが、待っている者は気が気ではない。というのも、自分が選んだキャラがほかの参加者と被れば被るほど、どんどん色付けされ、さらにあらかじめ用意していた役作りと酷似するなどしていくからだ。
各々が「緊張した!」「楽しかった!」「やりきった!」と出番を終え感想を述べる中、審査員の角川スニーカー文庫編集者・おにぎりマン氏が「おにぎりマン賞」に選んだのは前回の「アフレコサバイバル賞」に続いて竹村かな。選出理由を「かわいいなぁと思って…」と語り、MCの天津・向から「もっと技術的なことを言ってください!」とのツッコミはあったものの、誰もが認める堂々たる演技を披露した結果だった。
ということで本番終了後、竹村かなを直撃した!
――前回に続いての勝者インタビューとなりました。おめでとうございます!
「本当にありがたいことです!」
――竹村さんは関西ご出身なんですよね?
「そうなんです。京都府の城陽市というところです。ずっと京都市生まれの人に劣等感を抱いて生きてきました(笑)。『宇治市の横』って説明しないと、なかなか伝わりづらい場所なんで…」
――東京に来て、最初戸惑いみたいなものはありましたか?
「コンビニのおでんの具材に“ちくわぶ”があるのはびっくりしましたね。京都では入ってないので。後はお雑煮ですかね。こちらはお吸い物が多いですが、京都は白みそ仕立てなんです」
――ちなみに、竹村さんの今年を漢字一文字で表すとしたら?
「“出”ですね。個人配信でもお話したのですが、様々な人との“出会い”、生テレへの“出演”、それに京都市交通局のキャラクターをやらせていただいていたのですが、そこから“出ていく”…まぁ、卒業と言えば聞こえはいいのですが(笑)。それにやっぱり、今回の声優サバイバル優勝のイグジット(“出口”)もあればいいなぁ、と(笑)」
――今日のインタビューは関西弁でも大丈夫ですので、たっぷりと語ってください!
「ほんなら、おねがいしますぅ(※関西弁のイントネーションで)」
――さっそく関西弁じゃないですか(笑)。今日の企画では待ってらっしゃる間、自分の選んだキャラクターが次々とほかの参加者に演じられていましたね。どのような気持ちでしたか?
「自分とは違うキャラ作りをしてきた方が続けばええなと思ってたんですけど、やっぱりあれだけ人数がいてはると、同じ感じで作って来はった人も多かったですね。『あ、これマズいな…』って、練習してきたものから本番でちょっと変えたんです。それが功を奏したのかな、と」
――ちなみに、どのように変えられたのでしょうか?
「ただの元気いっぱいの女の子ではなくて、何て言うんかな…ちょっと“ジト目”( 軽蔑・不審・呆れ・無気力などの負の感情)の要素が入ってるような感じにしました。ただの“あほキャラ”じゃなくて、そういったイメージを入れてみました!」
――優勝賞品のオーディオドラマの作品を実際にアテレコしたというのも、いい経験ができたのではないでしょうか?
「事前にシナリオをいただいてたんで、どんなキャラがいるのか、どんな絡みがあるのかをある程度は理解できましたし、それを踏まえて役作りできたのでやりやすかったですね。優勝賞品で使われる作品でもあるので、確かにおっしゃる通り、予行演習としてはいい経験値になったかなと思います」
――今回は登場人物の中から元気系の少女・宮桃(みやもも)を選ばれましたが、迷いはなかったですか?
「いや、実は迷ってました。ギャル系の胡桃沢(くるみざわ)とどっちにしよかなって…。けど、ギャルってあんまり私の中に要素がないから難しいかなって思って(笑)。一番イメージしやすい宮桃ちゃんにしたんです。やっぱり自分の持ち味は“元気”。思い切りやったら、響かせることができるキャラクターかなと。やっぱり、与えられた時間でどれだけインパクトを残せるかが大事って、前シーズンからやってきて分かったんで」
――クジで選んだ相手役は品川サヤカさんと二井カオリさんでしたね。
「やりやすかったですねぇ(笑)。こっちの芝居も酌んでやってくださる二人やったんで、掛け合いをやっていても心地良かったですね。感謝してます!」
――現時点(12月19日)でランキング2位です。1位の背中も見えている状態ですが、いかがですか?
「そうなんですよねぇ…けど、ここからが遠いっ(笑)。これも応援していただいている視聴者さんたちのおかげです! けど、正直、もちろん1位は取りたいですけど、自分が一生懸命やって出た結果やから、何位でも受け止めます。ただ、終わった時に『あぁ、あの時もうちょっと頑張っとけば良かったな…』っていう後悔だけはしたくないんです。実は、前シーズンは、そんなに欲がなかったというか、順位よりも『私のことをもっと知ってほしい!』ってことが重要やったんです。幸い、5位に入賞はできましたけど、今回は戦い抜きたいと思ってます!」
――視聴者の中にはTwitterで「絶対に1位を取らせたい!」という熱い気持ちをつぶやいてらっしゃる方もいらっしゃいます。
「ほんまに、ありがたいですよね…。けど、やっぱり、一番頑張らないといけないのは私自身。それに視聴者の皆さんがついて来て下さるという形が理想だと思うんで、最後まで頑張ります! あくまでもご無理のないように(笑)、私も楽しみながら個人配信を引き続きやっていきますんで、楽しんでついて来てください!」
――レース終了まであともう少しですが、最後まで頑張ってください!
「はい、頑張ります!」
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