"DANCE@PIECE GRAND PRIX 2017"を全54枚の写真で振り返る!

2017/12/25 14:30 配信

芸能一般

年末最大のダンス忘年会イベント"DANCE@PIECE GRAND PRIX 2017"が、12月17日に新木場スタジオコーストにて開催された。KIDS部門とGENERAL部門に分かれ、東京、千葉、茨城、福島、最終予選(東京)を勝ち上がった各部門計12組のダンスチームが、決勝の舞台に集結。優勝チームは、賞金10万円の授与と翌年の4月に両国国技館で行われる"DANCE ALIVE HERO’S FINAL"のメインステージにゲストダンサーとして出演できることもあり、全チーム渾身のネタで全力のパフォーマンスを舞台上で繰り広げた。

GENERAL部門には、DanceFactダンサーのTAKUMIが在籍する「FORCE ELEMENTS」、SANTA、Miyuが在籍する「Alaventa」が出場。今大会はMC、ジャッジ、関係者が口を揃えてレベルが高かったと評価されたコンテスト。果たして激戦を制したのはどのチームだったのか?!

貫禄あるポッピンで魅せた FORCE ELEMENTS


FORCE ELEMENTS撮影●AYATO.


福島レペゼンとして出場したFORCE ELEMENTS。KIDS部門で、2013年、2014年と二連覇を果たしている強豪チームが、GENERAL部門初優勝を狙う。優勝候補のひとつだけに、実力とネタの作品力は文句なし高いクオリティーだった。特に目を引いたのは、ヒットの重さだ。メロウな曲で始まり、いきなりエグいヒットを連発。体つきが大人の男になってきたのもあって、ひとつひとつのムーブに強さが出てきているのがFORCE ELEMENTSの新たな特徴かもしれない。

ソロも磨きがかかっているし、ルーティンも高速でありながらシンクロ率も高いので、チームとしての完成度も非常に高い。ついこないだまでKIDS部門にいたチームとは思えない貫禄で、会場を沸かせた。

HOUSEをエンタメ色の強いダンスに変換させるAlaventa


Alaventa撮影●AYATO.


東京第2予選を1位通過して出場したAlaventa。特に今年は名だたる大会で高成績を残し、ダンスムービーも精力的に発信しているので、知っている方も多いのではないだろうか。実際にAlaventaの名前がコールされた時も、客席から大きな声援が上がっていたのが印象的だ。ノイジーなサウンドに合わせた振付で一気に観客の視線をロックすると、そこからはAlaventaの独壇場。

ラップの高速フロウに合わせた早いステップ、バトルのようなルーティン、エグい音ハメ、アクロバット、ハットを使った演出など、とにかく作品力が高い。特に、次ここ見て! と言っているかのようなパーツの気にさせ方が、ダンスの中に盛り込まれていて、誰が見てもわかりやすいショーになっていた。今回、HOUSEチームがたくさん出ていたが、その中でも現代的でショー要素が一番強かったのは、Alaventaだったのではないだろうか。会場からは割れんばかりの歓声が巻き起こっていた。

他所では見られない豪華ゲストが集まったショーケース


零GDS vs BEAT SOLDIER撮影●AYATO.


ダンスの大忘年会という側面を持つ"DANCE@PIECE 2017"。他所では見られない豪華ゲストが集まったショーケース、BEAT SOLDIER対零GDSという夢のカードが実現したクルーバトルなど、熱いコンテンツが会場の熱量を上げるなか、観客が一番注目して見ていたのは"DANCE@PIECE GRAND PRIX 2017"だった。

それだけ、今年のコンテストはレベルが高く、目が離せないチームばかりだったということだろう。全コンテンツが終わり、ついに迎えた結果発表。なんと、両部門とも2位との差がわずか1点差だったという今までにないシビアな結果になったということが発表される。

そんな激戦を制したのは、KIDS部門が"プリンセス"・GENERAL部門が"FOREVER M AND"となった。

プリンセス撮影●AYATO.


KIDS部門 優勝 プリンセス


FOREVER M AND撮影●AYATO.


GENERAL部門 優勝 FOREVER M AND


毎年、このコンテストはレベルが高いが、今年は特にジャッジ泣かせなコンテストだったのではないだろうか。うまいのは当たり前、作品力があるのも当たり前な状況で、勝敗を分けたのは"勝ちたい! 自分たちのダンスを見て欲しい!"という想いがチームから出ているかということだったように思う。優勝したFOREVER M ANDは、4人いるメンバーの1人Rinaが体調不良で、東京第一予選に出られず、不安を抱えながら3人で挑んだ経緯を持つ。無事にRinaが復帰し、フルメンバーで挑んだ決勝のステージは、4人で踊れることの幸せさを噛み締めていたのが印象的だった。

ジャッジを代表してカリスマカンタローが「組んだパートナーやチームを大切にしてほしい。5年10年後に人生において仲間になる。いろいろなことができるようになる。」とメッセージを残していたが、まさに、このことが今回のコンテストのテーマだったのではないだろうか、いや、もしかしたら優勝したFOREVER M ANDがそう思わせたのかもしれない。

今回、優勝はできなかったが、FORCE ELEMENTSも10代でありながら活動が長く、チームとして熟してきているし、Alaventaは今もっとも勢いがある若手ダンスチームとして実績を上げてきている。この日も、この先彼らをもっと見てみたいと思わせるダンスを踊っていた。2018年もさらなる活躍を見せてくれるだろう。そう思わせてくれるコンテストだった。

(文●のざたつ)

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