ことし8月に上演された舞台「大きな虹のあとで〜不動四兄弟〜」が、2018年8月3日(金)~8月7日(火)、シアターサンモールにて再演されることが決定した。キャストは學蘭歌劇「帝一の國」の大鷹弾役で注目を浴びた入江甚儀、映画「曇天に笑う」(2018年3月21日公開)で武田楽鳥役に挑んだ市川知宏、NHK朝のテレビ小説「とと姉ちゃん」次女・美子の夫役で注目を集めた上杉柊平、テレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」鏡飛彩役を演じ広い世代から活躍を期待される瀬戸利樹の4人が、終戦前の特攻部隊に志願していく四兄弟を体当たりで演じる。
ことしのチケットは販売開始と同時に即完売となり、多くの人から再演希望のあった今作。演出は、前作に引き続きアクティングコーチとしても数々のプロダクションにて俳優を育成し活躍中の秦秀明が担当。脚本はTEAM DDの座付き作家であり、本作を含めた5作が原案として映画化もされている、ニイボシアタルが手掛ける。
物語は、今からそれほど遠くない昔、この国がまだ戦争で戦っている頃の話。日々訓練に励む不動月、空、大地、草太の四兄弟がいた。戦況下にも関わらず、月は笑いに、空は夢に、大地は恋に生き、草太はそんな兄達を心から慕い、彼らの父が遺した"不動家家訓"のお陰で、笑いの絶えない「奇跡のような時間」が流れていた。
だがついに四兄弟にも出撃の命令が下り、覚悟していたとはいえ、戸惑いを隠せない四人。四人はそれぞれの夢について語り合い、明日が来るのを待っていたのだが…。特攻隊遺族から託された、切なくも温かい『家族』をテーマとした物語である。
ことしの舞台に引き続き出演する入江甚儀は「同じ作品の中で繰り返し役を生きる事にどんな感情が湧き上がって来るのか、未知でしかありません。正直、前回みんなでやり遂げたと実感してしまったのですが、きっとこれは使命なのだと思います。僕にしか伝えられないこと、新たな兄弟でしか伝えられないことがそこにあるから。自分を信じてみんなを信じて戦争をお届けします」とコメント。同じく再度出演する市川知宏は「改めて、この作品を通して、一人でも多くのお客様に「戦争」について再考して頂いたり、興味を持って頂けるよう、真摯に演じたいです。前回築いたものも一度壊し、さらに進化出来るように新鮮な気持ちで、また一から皆さんと作品を創りあげていきたいと思います」と気を引き締める。新キャストの上杉柊平は「戦争、という平成に生まれた僕にはどこか現実から遠い、悲惨な実話をこの時代に伝える一役を担うことが出来て誇りに思います。
魂込めて演じます」と意気込み、瀬戸利樹も「前回、同舞台を観劇させていただいたのですが、作品に込められた想いが、僕の心に突き刺さりました。自分の知らない世界や想像もできないことが沢山あったんだろうなと思いました。僕自身もそうですが、戦争についてより知って頂くキッカケになるよう、全力でぶつかっていきたいと思います」と決意を語った。
戦争を知らない世代へ、これからの日本を生きていく上で大切なことを伝えていく、心温まるハートフル人間ドラマを、研音という同じ事務所でレッスンを受けている彼らだからこその掛け合いが観客の心を鷲掴みするであろう。
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