俳優のムロツヨシが脚本・演出・出演の三役をこなす舞台シリーズ「muro式」。2018年4月から始まる10年目の公演「muro式.10『シキ』」を記念して、WOWOWでは過去公演の2011年からの6作品を、2018年2月より3カ月連続で放送する。
さらに舞台公演の放送に加え、ムロが気心知れた役者仲間たちと、構成・台本一切なしの本音で語り合うトーク番組「ムロテレ」の放送も決定した。
ムロツヨシが主宰する舞台シリーズ「muro式」は、2008年に第1回が上演され、2018年の公演で10年目を迎える。出演はムロのほか、「muro式」最多出演となる劇団「ヨーロッパ企画」所属の俳優2人・永野宗典、本多力ら、ムロと気心の知れた役者たち。
彼らがムロの演出の下、テンポの良い会話劇を繰り広げる。この一連のシリーズの中より「muro式.5」から「muro式.9.5」までを3カ月連続で放送する。
今やチケットは即日完売のプレミアムな公演となっている。しかし、muro式を始めた32歳の頃を「当時の僕は、それこそ劇団☆新感線や大人計画、ナイロン100℃といった上の世代の劇団、先輩方には追い付けないなと思っていました」と振り返るムロ。
さらに「そしてちょうどその頃に一緒に飲んでいた、小栗旬や瑛太、小泉孝太郎といった年下の俳優たちはどんどん忙しくなっていく。
彼らは『ムロさんと飲むと楽しいですね』なんて言ってくれるんですけど、僕が楽しくなくなってきてしまった。その環境に笑えなくなってしまったんです。そんな時に自分発信の舞台を作らなくちゃいけないと思ったんです」と始まった経緯を説明。
「途中、何度もやめようと思いましたけど、何とか、やっとと言いますか、6都市で公演させてもらえるようになりました」としみじみ振り返る。
今回の公演は「よみうりランド内muro式らんらんホール」を皮切りに、仙台、大阪、福岡、そして石川県の能登、滋賀県の栗東など全国6都市で実施。ゲストの永野、本多と共に繰り広げる今回のmuro式は、これまでの集大成として必見の舞台となりそうだ。
このたび、一足先に役者仲間と語り合ったトーク番組の収録が都内で行われた。番組収録後、ムロは「なんで“muro式”を始めたのか、なんでここまで続けてこられたのか、という理由を、自分で話しながらどんどんと思い出すような時間になりました。だからこの番組をやって良かったなと素直に思います」と晴れやかな笑顔を見せる。
「僕はこれまで、見終わった後に『ああ、何も残らなかったけど、また見たいな』と思うような舞台にしたいと思って『muro式』をやってきたんです」とその思いを語った。
なお、「ムロテレ」のトークゲストにはムロの役者仲間、“muro式”をよく見ているという俳優の小栗と、1度も見たことがない新井浩文が予定されている。
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