――勝手なイメージですが、サラリーマン男性にササるドラマ、という感じなのかなと思いましたが、うら若き乙女の伊東さんが魅力に感じたところは?
映画やドラマを見て、シリアスな気分になるのもいいんですけど、疲れて帰ってきたときに、只野仁を見るとすごく面白くて! いい意味で「いや~、そんなわけないでしょう~!」ということもあって。
私は「意外だね」って言われることが多いんですけど、「夜只野」と「昼只野」だったら、どちらかというと昼只野の方が好きで、こんな人が身の回りにいたら面白いだろうなって(笑)。
考えさせられるドラマや、恋愛モノ、センチメンタルな作品ももちろん見ますが、こういう感じのドラマを見る方が個人的には好きです。だから気持ちはサラリーマンなのかもしれません(笑)。
――「昼只野」のようなうだつが上がらないけど、ちょっとチャーミングな方がお好きなんですか?(笑)
そうかもしれません(笑)。でも、面白くないですか? 何回同じ理由で休むんだよ! ってツッコミたくなりました。それに女の人から疎まれている感じとか、いいですよね~。
――では今回演じられた谷村さつきのキャラクターについて教えてください。
さつきは三浦理恵子さん演じる新水真由子アナの後輩として入ってきた新人アナウンサーです。アナウンサーとしてのスキルも高くて、すごく人気がある、という完璧な女子アナなんです。
仕事を頼まれる前から、ディレクターさんに「この仕事は新水アナじゃなくて、さつきちゃんでいこうよ」って言われるくらいのしっかり者ですね。
――優秀なんですね! 結構ハードル上がっちゃいそうですが・・
そうなんですよ! 新人アナウンサーということに関しては私も同じなので、新しいお仕事をもらったり、自分がやったお仕事に関して「いや~良かったよ~」ってディレクターさんから言われたりするシーンなどは、私自身が感じたまま出した部分もありますし、さつきはものすごくしっかりした女子アナというところもポイントなんです。
でも、私っていろいろな人に「天然だよね」って言われるくらい、実は全然しっかりしていないんですよ。決してしっかり者の女子アナと思われていないんです(笑)。そういう意味では、しっかり者というところを役作りの上で一番意識しました。
――アナウンサーあるあるのようなことはありましたか?
まず水着で原稿を読むことはしないと思うんですけどね(笑)。“アナウンサーあるある”というより、むしろアナウンサーをするのと、演技でアナウンサーを演じるのとではこんなに違うんだ!と思ったことがたくさんありました。
私たちはニュースを読むときにカンペを出していただいて読むので、“せりふ”は覚えなくていいんですけど、女優さんはせりふをすべて覚えて役に成り切るので、そこが一番違いました。
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