――坂上栄作という役にはどう向き合いましたか?
坂上は、夢と希望はものすごく大きいものがあるんだけど、まだ自分のキャリアとか経歴とか実力が追い付いていない、ある意味、僕自身に近いような役柄だったので、割と親近感がありました。
というのも、ホペイロって僕らの仕事とも結構通ずる部分があるなと。役者という職業は、誰からも求められてないんじゃないかと思うことがたまにあるんですよ。
別に僕がいなくなっても…と考えてしまったり、ただどこかで“僕じゃなきゃできないものがある”と思っているところもあって。この坂上も自分の仕事をそういうふうに思っているんじゃないかなって。
あと、圧倒的にサッカーが好きだっていう思いでやっているというのは自分に近いのかなって思いましたね。原作を読んだ時も、作品にすごくサッカー愛に満ちあふれていて、そこが非常に読んでいて良かった。
自分がサッカーを好きだからこそ、入り込めたっていうのもあるし、あんまり適当なこと書いてあったら気になっちゃうじゃないですか。
そんなこともなくて、むしろすごく自分が思っていることと似ていたので、うまく演じることが出来るんじゃないかなって原作を読んだ時にも思いました。
――加治屋彰人監督とは撮影前にどういったお話をされましたか?
監督はあまりサッカーを見たことのない人なんで、とにかくサッカーとかJリーグとはこういうものだっていうのをずっと僕が説き続けました(笑)。
しまいには「(映画の)サッカー指導とか頼むわ」って言われたぐらい。
撮影が始まると僕も不安なことがあって「明日のシーンなんですけど」って毎晩電話をかけていたので、結構うんざりしながら出てくれていました(笑)。
でも、ある時間を過ぎると出なくなるんですよ(笑)。監督とは年齢も近いですし、一緒に作っていこうという思いが強かったので、たくさんお話させていただきました。
――現場で大好きなサッカーをする機会も多かったのでは?
僕はサッカーをするシーンはなかったんですけど、選手役の方々は撮影以外でも練習をやっていたので、そこに混じって一緒にやっていました。部活動みたいで楽しかったです!
作品に出てくるキャラクターたちがほぼ全員一つの組織(サッカークラブ)に属しているので、仲間という意識が強いですし、和気あいあいと出来て、やりやすかったですね。
――映画のタイトルにちなんで白石さんが「憂鬱だなぁ~」と感じていることを教えてください
寒いことですね! 朝、寒い中起きるのが苦手で、本当ダメですね。暑いのもちょっといやなんですけど、寒いとおなか壊しちゃうんですよ!
対策はとにかく着込むようにしています。薄着の男性も多いですが、僕はかなり着込んでいる方。腹巻きも小さい頃はよくしていて、最近は持っていないので、またちょっと買ってみようかな。早く暖かくなってほしいな~。
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