“痛男”を好演した岡田将生「途中からかわいく見えてきた(笑)」【映画「伊藤くん A to E」連載】

2018/01/01 10:00 配信

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【写真を見る】岡田将生「女性の怖さが身に染みて分かった気がします(笑)」撮影=大石隼土


――莉桜役の木村文乃さんとは、今回が初共演となりますが、一緒にお芝居をされての感想を教えてください。

とてもステキでした。木村さんが演じられた莉桜は、ちょっと怖い女性なんですけど、演じているときにたまに表情筋がピクピクしているんです(笑)。ああ、怒っているんだな、焦っているんだなというのがそこに出ていた気がします。監督からの指示で僕はお姉ちゃんに話すような感じでニコニコしながらやっているので、見ている方には伊藤と莉桜のミスマッチ感を楽しんでいただけると思います。

出てくるキャラは全体的にダメな人たちですよね(笑)


――伊藤くんに翻弄される4人の女性たちは、【A】“都合のいい女”の智美(佐々木希)、【B】“自己防衛女”の修子(志田未来)、【C】“愛されたい女”の聡子(池田エライザ)、【D】“ヘビー級処女”の実希(夏帆)と、みんなタイプが異なります。岡田さんが彼女たちの“痛い”部分を知って衝撃を受けたところは?

全体的にダメな人たちですよね(笑)。聡子のような女性も怖いと思いますが、伊藤と同じように自分もだまされてしまいそうです。あと、実希のように重たい人も実際にいそうだし、莉桜も分かっているような口ぶりで話しているけど、全然分かっていないし。本当にそれぞれタイプが違いますが、みんな怖い。今回、女性のことを知ることができましたが、その分、女性の怖さが身に染みて分かった気がします(笑)。

――莉桜を含め5人の女性に対して、演じ分けはされたのでしょうか?

いえ、してないです。僕も最初は演じ分けた方がいいのかなと思っていたんですけど、監督からやらなくていいと言われたので。ニュアンス的には変わっている部分もあるかもしれないですけど、今回は基本的に伊藤の目線から描かれているので、僕は彼女たちを取材対象としたライターさんのような感覚でしたね。

――では最後に「伊藤くん A to E」というタイトルにかけて、自分の「A(愛らしいところ)」と、「E(痛いところ)」を教えてください。

愛らしいのとはちょっと意味合いが違うのかもしれないですけど、仕事だと朝、ちゃんと起きられるのに、休みの日だと朝から絶対にこれをしようと決めているのに起きられないんですよね。そんな自分に「いいよ」と言ってしまうところが愛らしいかな(笑)。痛いのは、自分的には最大限に髪をセットしたつもりでも、「きょうは寝ぐせで来たの?」と言われてしまうところ。それは高校生のころから言われていて、いまだに変わらないですね。なので、できるだけ帽子をかぶるようになりました(笑)。

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