――伊藤くんを演じられた岡田将生さんの印象を教えてください。
岡田さんとは今回が初めましてだったんですが、伊藤くんとは真逆のイメージを持っていました。でも、それをうまく使って表現されているなと思うし、演じられている姿を見ていると「シャイニング」(1980年)のジャック・ニコルソンみたいなんです。だから、岡田さん演じる伊藤くんが話すだけで、「うわっ」となっていました(笑)。
――この映画には莉桜を含め、【A】都合のいい女”の智美(佐々木希)、【B】“自己防衛女”の修子(志田未来)、【C】“愛されたい女”の聡子(池田エライザ)、【D】“ヘビー級処女”の実希(夏帆)という5人の女性が登場します。あえて選ぶなら、木村さんは誰に近いですか?
実希には似ている気がします。一生懸命さが空回りしがちだし、頑固で融通が利かないところは私にもあって、一度こうと決めたら動かないところは似ていると思います。
――この映画に出てくる女性たちは、なぜ伊藤くんにひかれるのだと思いますか?
多分、曖昧だからじゃないですかね。好きと嫌いがはっきりしていたら、それが判断材料になるけど、好きか、嫌いかも分からない、その上、さっきまで笑っていたのに急にそっぽを向くのって、一番心に残ると思うんですよね。伊藤くんはそれを天然でやってしまう人で、どこにも心がないから、みんな彼を知りたいと思うんだと思います。それを魅力と言うのかどうかは分からないけど、ずるい男だなと思います(笑)。
――では最後に「伊藤くん A to E」というタイトルにかけて、自分の「A(愛らしいところ)」と、「E(痛いところ)」を教えてください。
日々「自分、痛いな」と思いながら生きているので、痛いところの方がすぐに見つかりそう(笑)。でも、あえて自分の愛らしいところを先に言うと、これと決めたら、人でもモノでも何か事柄でも「それの全部が好き!」となってしまうところですかね。逆に、痛いのは、そこから戻ってこられないところ。自分が一点集中になっていることに気がつかないんですよね。そこが自分の痛いところだと思います。
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