超モンスター級“痛男”に翻弄される4人の女性たちと、そして彼女たちの恋愛相談を脚本のネタに使おうとしている崖っぷち“毒女”の本音を赤裸々に描いた恋愛ミステリー映画「伊藤くん A to E」。公開を記念したリレー連載第3回は、伊藤からストーカーのようにつきまとわれるBの女・野瀬修子を演じた志田未来が登場。自身の役との意外な共通点や、伊藤を演じた岡田将生の印象などを語ってくれた。
――志田さんは“自己防衛女”の修子を演じられましたが、彼女をどういう女性だととらえていましたか?
夢も恋も全部諦めているというか、はっきり言うと、女性としては終わっているなと思いました(笑)。自分の限界を決めつけているところもあって、とくに憧れるところもないですし、逆にもう少し頑張ったらいいのになと思わせる女性です。でも、自分にも少し似ている部分があって。私も家にいるときはすごくグータラしていますし、それ以外でも修子が山下リオちゃん演じる親友の真樹にべったり甘えているのは、自分も同じだなと思いました。とはいえ、私は修子のようにいろんなことを諦めていないし、常に前に進みたいと思っています。
――修子は伊藤くんに言い寄られるのをすごく嫌がっています。それは伊藤くんに対する近親憎悪みたいなものなのかなと思うのですが、志田さん自身はどう受け止めましたか?
今おっしゃっていただいたとおり、修子と伊藤くんには似ている部分があるんだと思います。だけど、修子自身はそれに気づいていない。だから、何となく「この人、嫌だなぁ」と感じているのかなと。あと、修子は自分のことだけで精一杯なので、伊藤くんに限らず、ほかの誰かに言い寄られても対処しきれないんだと思います。
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