「本当に腹が立つ男ですよね(笑)」池田エライザが“痛男”伊藤くんにピシャリ!【映画「伊藤くん A to E」連載】

2018/01/04 15:00 配信

映画

自身の愛らしいところについて「人が好きなこと」撮影=大石隼土


自分の痛いところは、引きこもりなところかな


――この映画には、【A】“都合のいい女”の智美(佐々木希)、【B】“自己防衛女”の修子(志田未来)、【D】“ヘビー級処女”の実希(夏帆)、【E】“崖っぷち毒女”の莉桜(木村文乃)、そして池田さん演じるCの“愛されたい女”聡子という5人の女性が登場します。あえて選ぶなら、池田さんは誰に近いですか?

あえて言うなら、莉桜かな。私も人に対して一枚壁を作ってしまうところがあるので。聡子のように相手のことを何も知らないのにズカズカと踏み込んでいく度胸は、私にはないですね(笑)。逆に人の懐に入っていきたいけど、自分からは行きたくないという莉桜の強がりみたいなものは、私も初対面の人に対してはあるので、そういう部分では莉桜に近いのかもしれません。苦手だと思うのは、“自己防衛女”の修子ですね。私はなるべく人に対して偏見を持ちたくないので。私自身、ハーフだったりすることで、イメージだけで話をされてしまうので、修子のように相手を知ろうとしない態度はあまりよくないなと思います。まずは相手を知って、それでダメだと思えば離れればいいんだし、最初から拒否してしまうのは残念なことだと思います。

――池田さんが出演されていないシーンで、面白いなと思ったところはどこですか?

伊藤くんはいろんな女性と関わっていて、ときにはストーカーにもなっているのに、それがちゃんと一人の人間として成立して見えるのがすごいなと思いました。莉桜の懐に入り込もうとしているときも、繊細なようで、どこか頑なで。そういう相手の女性ごとによって見えてくる伊藤くん像は面白いなと思いました。あと、女性たちは伊藤くんに振り回されつつも、彼と出会ったことで強くなっていくんですよね。それは伊藤くんにとって不本意なことかもしれないけど、女性たちが自分のしがらみから解放されていく姿は見ていて気持ちが良かったです。まあ、それも伊藤くんなら自分のおかげって言うんでしょうけど。本当に腹が立つ男ですよね(笑)。

――では最後に「伊藤くん A to E」というタイトルにかけて、自分の「A(愛らしいところ)」と、「E(痛いところ)」を教えてください。

A(愛らしいところ)は、人が好きなこと。人に対して時間や労を使うことが全く苦じゃないんですよね。だから、相手のことを見放せなくなるんですけど、その分だまされやすくもあって(笑)。友達だと思って相手のことを信じていたら「あれはうそだよ」と言われたりすることもあって、すごく悲しいんですけど、自分は顔に全部出てしまうのでうそがつけないんですよね。E(痛いところ)は、引きこもりなところかな。本当に仕事以外では外に出たくないんですよね。というか、家にギターとドラムと小鳥、本と漫画があるので、外に出る理由がなくて(笑)。だから、仕事終わりも早く家に帰ることしか考えてなくて、最近は20時半ぐらいに電気を消して早々に寝てたりしてます。自分でもプライベートは相当地味だと思います(笑)。