田中圭「“怒る”スイッチがもともとないみたい(笑)」【映画「伊藤くん A to E」連載】

2018/01/08 12:00 配信

映画 インタビュー 連載

「伊藤くん A to E」でドラマプロデューサー・田村伸也を演じる田中圭撮影=大石隼土


――タイトルの“A to E”にちなみまして田中さんのA(愛らしい部分)とE(イタい部分)を、それぞれ教えていただきたいのですが

愛らしいのは…怒ったりできないことですね。

――どんなにひどい扱いをされても?

今までずっと“後輩”という立ち位置でしたけど、今はもう年齢的にも中堅くらいになっちゃったので、上も下もいっぱいいて。プライベートでも「絶対ここで怒った方がいいよな」というときに怒れないんです。「どうやって言おうかな」と悩んじゃって。“怒る”というスイッチがもともとないみたいです(笑)。

例えば、この前ラーメン屋に並んでいたとき、変な人がこっちに向けて唾を吐いてきたんですよ。酔っぱらっていたのか分かんないですけど。

――えっ? それは田中さんと分かってですか?

はい。たぶんそうですね。「芸能人が調子に乗ってんじゃねーぞ!」という感じで。全然(調子に)乗ってないんですよ。普通にラーメン屋に並んでいただけなので(笑)。

――そうですよね。むしろ「顔パス」とかじゃなくて、ちゃんと並んでいたのに(笑)。

ええ。それで一緒にいた友達が「はぁ~?」って怒ってくれたんですけど、「いいよ、いいよ。これ以上絡んでこなければ」ってなだめたんです。仕事でもそうですけど「これ、怒った方がいいよな」というときに怒れないんですよね~。

――なるほど。ではイタいところは?

バカなことですね。

――いやいや(笑)。どういうことですか?

全体的にバカなんですよ(笑)。計算ができないというか。例えば家で遅くまでドラマを見ていて、「もう寝なきゃ~。寝不足で明日つらいな」って思っていても、結果見ちゃう。「大人としてどうなんですか?」ってよく言われます(笑)。

――そういうことですか(笑)。

あと、約束もできない。「来週の何日にご飯行こうよ」って言われても、「ちょっとまだ分かんないな、その日は」って言っちゃう。だってその日になってみないと、ご飯に行きたい気分か分からないから(笑)。

もちろん、仕事の人から誘われたらお付き合いだから行かなきゃ!という分別は分かるので、「行きます!」って即答することもあるんですけど、友達だったら「ちょっと分かんない。仕事のスケジュールがまだ出てないし」って言うことはありますね(笑)。

――なるほど。そういうところひっくるめて愛らしい方なんですね(笑)。

そんなことないです。バカなだけです(笑)。