――どんな気持ちで記念碑を参拝しましたか?
越路吹雪さんは尊敬する大先輩。宝塚では“大上級生”というのですが、長所も短所も含めた越路吹雪さんの魅力を表現できるよう、そして人間味あふれる河野美保子さんを演じられますようにという気持ちでお参りさせていただきました。
――お互い初対面した印象は?
瀧本さんの男装の写真を拝見したのですが、「宝塚に入ればよかったのに!」と思ったぐらい格好良くて華があって…、実際にお会いしたら目力もすごい方でしたので、越路さん役にはピッタリだと思いました。
――岩谷時子さんとのエピソードは?
宝塚歌劇団を退団した翌年の3月に、退団後初の舞台「プリンセス・モーリー」に出演しましたが、岩谷先生が作詞、翻訳をしてくださいました。シニョンに眼鏡といういつものスタイルで、テンポもゆっくり、ふわっとお話しになるのですが、実はとても芯が通っている方だなと思いました。
「私と越路はこういう風に考えてやってきたのよ」といろいろ教えてくださったり、何度か舞台も見に来てくださったり、かわいがってくださいました。時子さんを演じられる市毛良枝さんはドラマでほんの少しだけご一緒したことがあるのですが、ほぼ初共演。やはり先生に似ていらっしゃって、安心感があるので、これからの撮影が本当に楽しみですね。
――越路吹雪さんのどんなところを表現したい?
私が演じるのは、越路吹雪さんが宝塚を退団され、内藤(法美)さんとご結婚される前、女心が揺れ動いている時代から。“宝塚”といういわば守られた環境を出て大人になって、今までとの違いをさまざま感じている時期かなと思います。
とても繊細で複雑で、いわゆる越路吹雪さんのイメージとは少し違うところが描かれているのではないかなと思います。実は、越路さんは出番ギリギリまで震えていらしたそうなんです。でもステージに出た途端、急に人が変わる…。非常に大胆だけど、非常に繊細である、そんな彼女の“振り幅”を表現したいですね。
実は私にもそういうところがあって、一舞台人としてはわかる気がしますので、彼女らしさを丁寧に描ければと思います。
――スタートに向けて意気込み、みどころをお願いします!
瀧本さんがタカラジェンヌになられるところもみどころだと思いますし、元宝塚の下級生たちも参加するので華やかなシーンもあると思います。また、越路吹雪さんという偉大な大上級生は、スターでありながらそれでいてとても女らしい、か弱い部分もありました。“選ばれたスター”である越路さんの人生を皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。
――どんな気持ちで記念碑を参拝しましたか?
今、スタッフの方々や宝塚出身のキャストの皆さんなど、たくさんの方に支えられて楽しく撮影していますので「どうか温かくお見守りください」と越路さんにお伝えしました。
――お互い初対面した印象は?
もうおキレイすぎて、吸い込まれてしまうかと思いました。お会いできて感動しています!
――撮影で楽しかったことは?
私が演じている青年期の“コーちゃん”は、天真爛漫で元気いっぱい。先日は楽屋で得意の浪曲を披露するシーンを撮影し、私も初めて浪曲に挑戦したのですが、皆が「ヨッ!」などと乗せてくれたので、ものすごく気分が盛り上がって調子に乗って歌いました(笑)。
――岩谷時子さんを演じる木南さんとのコンビは?
岩谷時子さんのことは写真でしか拝見したことがありませんが、岩谷さんを演じる木南さんは写真から時子さんが出てきたかのように思えるほど、まとっている雰囲気が生き写しのよう…。おおらかでやさしくて物静かな中にも芯がある女性として存在してくれています。
木南さん演じる時子さんがいてくれるからこそ、私はコーちゃんらしくのびのびと元気いっぱいでいられるんだろうなということを日々感じています。
――越路吹雪さんのどんなところを表現したい?
私は大地さんの演じる時代へとつながるよう、自由に気ままに楽しくやらせてもらっています。越路さんは何か辛いことがあっても次の日にはあっけらかんとしているような、ポジティブに切り替えていける方だなと考えて演じています。
――スタートに向けて意気込み、みどころをお願いします!
越路さんを知っている世代の方にとっては、時代を彩った名曲もたくさん出てくるので懐かしさを感じていただけると思います。また、越路さんを知らない世代の方にも、戦後の日本にこんなにも芸に生きた女性が存在したことを知っていただければと思います。新年からのスタートにふさわしい、とても華やかな物語ですので、ぜひ楽しみにしてください。
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