安済知佳らが明かす“時が止まった世界”の裏側―アニメ「刻刻」インタビュー

2018/01/06 10:00 配信

アニメ インタビュー

アニメ「刻刻」主要キャストの瀬戸麻沙美、安済知佳、山路和弘(写真左から)にインタビュー!


タイムストップSFアニメ「刻刻」が、1月7日(日)夜0時30分よりTOKYO MX、BS11で放送開始。また、Amazonプライム・ビデオで日本・海外独占配信される他、第1話は1月6日(土)夜0時ごろより先行配信となる。

本作は、堀尾省太による同名漫画が原作。時間を止めることのできる“止界術”を受け継いできた一家「佑河家」が、誘拐事件に巻き込まれたことをきっかけに、止界(時の止まった世界)や一家の謎に直面していく。

今回、主人公・佑河樹里役の安済知佳、敵組織の謎の女性・間島翔子役の瀬戸麻沙美、樹里の祖父である“じいさん”役の山路和弘にインタビュー。物語を紡ぐ3人の声優陣に、アフレコ現場でのエピソードなどを自由に語り合ってもらった。

――まずはそれぞれ演じられる役どころをご紹介ください。

安済:私が演じる佑河樹里は、家族それぞれの個性が悪い意味で強い、あまり良いとは言えない環境で暮らしていて、もやもやした感情を抱えている女性です。彼女は就職活動をしているのですがうまくいっておらず、そちらでもフラストレーションをためてしまっています。

そんな中、樹里のおいっ子がさらわれてしまったことをきっかけに、佑河家が時を止める“止界術”を使えることを知ります。そこからの彼女はまるで覚醒したかのように、心の強さを非日常の中で発揮していきます。すごく負けん気と正義感が強く、演じている私自身「よくそんなに前ばかり見て進めるな」と感心してしまうくらい、精神的に強い真っすぐな子という印象があります。

私自身も樹里と似ていて“考えるな、感じろ”派ということもあり、彼女を無我夢中で必死に演じています。ですので、彼女を演じながら役が出来上がっていった部分もありますね。今作はアフレコのスタイルも独特なので、新鮮な気持ちで臨めています。

樹里と間島―対照的な二人


瀬戸:間島翔子は、樹里を軸に始まった物語に突然登場してくる女性で、樹里にとっては何か害を及ぼしてきそうな雰囲気を持つ人物です。ただ、彼女には止界にいる目的があり、それを遂行しようとする強い意思を持っています。そのために他人を利用するなど、常に冷静な女性という印象です。

山路:頭の良い娘だよね。

瀬戸:そうですね。樹里とは反対の性格で、そこが対比になっているというか。物事に対して、樹里なら突っ走ってしまうところを、間島は考えてから冷静に動く印象があります。

安済:同い年という設定の二人ですが、あまりそうは見えないです。だからこそ、(第1弾の)キービジュアルでもこのように描かれているのかなと思います。

※第1弾キービジュアルでは樹里と間島が上下対称に配置されている

第1弾キービジュアルでは樹里と間島が上下対称に配置されている(C)堀尾省太・講談社/「刻刻」製作委員会


“止界術”の伝承者である“じいさん”


山路:私は樹里のおじいちゃん役です。

――役名も“じいさん”で、唯一名前が明かされていませんね。

山路:おかげで私までスタッフにも「じいさん」と呼ばれていて、現場に来るたびに老けていく気がします(笑)。

この作品には、大きく分けると「頭の良い組」「それほど良くない組」「頭の悪い組」がそれぞれ行動していて、樹里とじいさんは「それほど良くない組」、間島は「頭の良い組」です。最終的にどの組が目的を果たすかは見てのお楽しみですが、そこに至る展開がアフレコをしていてとても面白いです。

安済:樹里や視聴者の方にとっては、初めて“止界術”を見せてくれる人物です。佑河家に伝わる“止界術”を家族で唯一知っていたのがじいさんになります。

山路:だから、「樹里たちに教えるまで、“止界術”をどのくらい一人で使っていたのだろう?」「若い時から知っていたのであれば、悪いこともして、だんだんと変わってきて今に至ったのかな」といったことも、役作りの時に考えましたね。

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