昨年末の「第68回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)で、ドラムプレーを解禁したYOSHIKI率いる伝説のロックバンド・X JAPANが、今春に米・カリフォルニア州インディオで開催されるCoachella Music and Arts Festival(コーチェラ・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル)に出演することが分かった。
同フェスティバルはアメリカ最大級で、今や世界屈指の音楽フェスとして認知されると共に、出演枠獲得は世界のトップアーティストになる登竜門と言っても過言ではないステージだ。X JAPANは土曜枠の4月14日と21日に出演する。
同日のヘッドライナーはビヨンセ 、金曜枠と日曜枠はそれぞれザ・ウィークエンド、エミネムとなっている。
X JAPANは、2010年に米・ロラパルーザに出演、2014年にはマディソン・スクエア・ガーデン単独公演を成功させ、昨年は英・ウェンブリーアリーナでの公演が大反響を呼んだが、公演後の5月に、YOSHIKIは頸椎椎間板置換緊急手術を受け、以来ドラマーとしては活動を休止していた。
そして年末、紅白で披露したドラムプレーは1曲のみだったものの、コーチェラという大舞台ではフルステージでの激しいパフォーマンスは必須だ。
ここ数年アメリカの音楽シーンはヒップホップやEDMに傾倒しているため、今回のコーチェラもいわゆるロック勢の出演が少ない。そんな中、日本のロックバンドとしてステージに立つX JAPANは、首の心配に加え、リーダー・YOSHIKIに重くのしかかるステージ成功へのプレッシャーは相当なものになりそう。
X JAPANのアルバム、シングル、ビデオセールスは計3000万枚を超え、 東京ドーム公演はこれまでに18回にわたってソールドアウト。
ニューヨーク・タイムズ紙が「魅力的で自信に満ちあふれたドキュメンタリー」と評したバンドのドキュメンタリー映画「WE ARE X」は、サンダンス映画祭とSXSW映画祭で賞を受賞、その後世界20カ国以上でプレミア上映され、世界中のチャートで上位を占めている。
満を持して、22年ぶりとなるニューアルバムは2018年中に世界リリースが確定している。
海外のアーティストにのみならず米国アーティストにとっても、コーチェラに出演を決めることは極めて至難の技であり、この世界最大のフェスティバルを足がかりに、X JAPANというバンドの知名度がさらにアメリカで広く知られるきっかけになることは間違いなさそうだ。
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