日テレ平昌五輪のメインキャスターは荒川静香!「未来のオリンピアンやアスリートを誕生させる力になれれば」

2018/01/08 21:16 配信

芸能一般

日本テレビ系の平昌五輪メインキャスターを務める荒川静香(C)NTV


――キャスター就任が決まってから準備されていることは?

これを準備というかはわからないですが、とにかく今の冬季競技、五輪種目の選手たちの動向には注目しています。各競技の候補選手たちがどんなシーズンを過ごしてきて五輪に備えているのか、また、どのように代表選手に決まっていくのかというところから、しっかりと把握しながら進んでいければと思っています。

やっぱり目の前で起こっていること以上に知っておくことによって、その競技・選手に対して魅力が感じられるのが、五輪を伝えるだけではない面白さだと思うので、それを少しでも自分が知っておいて、お伝えするときに知識というか、アイテムとして使えることが必要かなと思います。

競技を見ているだけでは、選手がどういう思いで挑んでいるかは伝えきれないですから、そういう部分が少し触れられると、結果以上に感動や共感を生んだり、深い部分で見ていけるチャンスも広がるかなと思うので、見る方にとって少し参考になるようなことを自分自身把握しておけるといいかなと思っています。

――今大会で荒川さんが注目されている選手はいらっしゃいますか?

これまで何大会も経験をしてきて、今回が集大成となる選手もいれば、これが初めての五輪でこの先何大会も成長していく姿を見られるであろう選手もいるので、一人に絞るのは難しいんですけど、スピードスケートの小平(奈緒)選手などは、これまでの経験が今大会にどう生きていくのか非常に気になるところでもあります。

あと、羽生(結弦)選手はフィギュアスケート(日本代表の中)で唯一連覇のかかった選手で、そのほかの選手は全員初出場というところもあるので、経験が生きるのか、それとも初出場の勢いが助けになるのかというところも注目です。

とは言え、宇野(昌磨)選手は初出場でありながら金メダルを狙う力があったりですとか、普通では考えられないことが起こるのがまた五輪の魅力でもあり、難しさでもあると思うので、そのあたりは気になりますね。

――荒川さんも五輪を経験されていますが、アスリートにとっての五輪とはどのようなものなのでしょうか?

五輪種目に携わるアスリートにとっての、夢であり目標である大会ですね。やっぱり4年に一回という独特のルーティーンなので、毎年の開催ではない“からくり”の面白さ、難しさが五輪にはあります。

前の五輪直後のシーズンからずっと負けなしであっても、五輪だけ照準が合わなかった世界チャンピオンがいる一方で、初出場で色々なことがピッタリと重なって五輪に縁があった選手もいますし。

また、五輪を目指すからこそ、苦しいことや大変なことを乗り越えようとする力を生むのも五輪の魅力で、人を成長させる大きな力を持っているなと私は感じます。選手としてやってきた時もそうですけど、引退して客観的に選手を見るようになってからもそれをすごく感じるようになりました。

見ている方々も、選手たちをすごく熱心に応援してくださいますし、自分の人生に重ねるかのように、思い入れを持ってくださる方もいて。(そういう様子を見ていると)五輪にはすごく大きな影響力があるなと思いますし、実際に競技に携わる人以上に巻き込む力を持ったイベントだなと感じます。

――現地で楽しみにされていることは?

雪上で行われる屋外の競技は、特にその地域の特色、特徴をいかに捉えられたかが勝負の分かれ目だったりもするので、そうした屋外競技の奥深さ、戦いの難しさという部分に非常に注目をしています。

フィギュアスケートも細かく言えば氷の質などは地域によって全然違いますが、特にその地域性が出るのが屋外の競技かなと思うので。また、いろんな種目の魅力を一度に知るチャンスということで、それは楽しみにしています。

私自身は平昌にはまだ行ったことがなくて、氷上の競技をやる江陵(カンヌン)には行ったことがあるのですが、ちょうど1年前にフィギュアスケートの四大陸選手権で行った時から一年で、街のムードがどのように変わっているのか。

普段はちょっと都心から離れた、郊外の地域っていうイメージなんですけど、そこが五輪という世界規模のイベントをやることによって、どう変化をしているのかというところもすごく気になります。

(平昌という場所は)情報によるとものすごく寒いということと、現地がどれほど盛り上がるのかというのが今不安なところではあるんですが、それを覆すような選手たちの活躍が見られたらいいなと思います。