――お二人のお気に入りのシーンを教えてください。
岡田:僕が完成した映画を見て思ったのは、莉桜さんの表情がどんどん変わっていくのがいいなと思いました。最初は“毒女”だったけど、最後にはつきものがとれたような顔になっていて、心から応援したくなりました。だから、自分で演じているのに、伊藤に対して「こいつ、本当に邪魔だな」と思いました(笑)。とはいえ、莉桜を含め、女性たちは伊藤がいたから成長できたという側面もあるんですけどね。
木村:私は伊藤くんが池田エライザさん演じる聡子に電話でボロカスに言われ、ちょっと傷ついているようなシーン。それまでの伊藤くんは「俺の何がいけないの」とひょうひょうとしていたけど、あそこで初めて人間ぽさが見えた気がして。あのシーンがあるからこそ、伊藤くんがただのモンスターではないことが分かると思うので、個人的に好きなシーンですね。
岡田:この映画は、人によって共感ポイントが180度違うと思うし、一回見ただけでは分からない部分もあるかもしれません。人間ドラマもあれば、コメディーやミステリーの要素もあって、いろんな角度から楽しんでいただける映画に仕上がったと思います。
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