――本編では、なかなかの悪女っぷりでしたが、台本を読まれての率直な感想は?
そうですね、本当に相当悪い奴だなって(笑)。自分でこれを演じるのかって、最初はちょっとびっくりしたんですけど、それがすごく面白くって、演じるのが楽しみだなって思いました。
――結婚詐欺師を調べたということですが、逆にご自身が結婚詐欺にあったら?
もう、生きていけないですよね…本当に。でも、結構、エグイことしているので(笑)、演じる時は相手の気持ちを考えないようにしました。情とかが沸いちゃうので、一切考えないと決めて演じました。
――今回の演技で、難しかったことはありますか?
宇相吹さんに刺されるシーンがあるんですけど、普通に刺されるんじゃなくて、脳の錯覚で刺されたと思った演技をしなくてはいけないので、普通に刺されたのとは違った演技をするのがすごく難しかったです。あとは、刺されるシーンがクランクインした時だったので、逆に最初に刺されたお陰で、すごく役に入り込みやすくなりました。
――表と裏があるやり取りがありましたが、切り替えが難しかったのでは?
2017年は、お芝居のオファーをいただいたのですが、割と表と裏の顔がの差が激しい女性の役が多くって、普段の私はみなさんのイメージ通りなんですけど、男性が去った瞬間の切り替わり、本当に「THE裏表の激しい性格の悪い女」というのを演じていて、すごく楽しかったです。
――どちらが本当の顏なんでしょうか?
もちろん表!(笑)。女の子らしいと思われがちなんですが、実際はずぼらなところが多いので、どっちかというと男っぽいって言われますね。そういう点では、裏と表はあるのかな。
――これをきっかけに悪女に目覚めたりは?
最初はどうしようって思ってたんですけど、何回かやっていくうちに、自分のなかで楽しくなってきちゃって。「クセになるかも」っていう感覚はありますね(笑)。
魔性っぷりは、私生活で出さないように気を付けます(笑)。
――今回、松坂さんと共演されてみていかがでしたか?
初めましてだったんですけど、すごく紳士的なオーラの方でした。クランクインの日が刺されるシーンで、実際は定規を当てて錯覚を起こしているんですけど、その定規がちょっと当たるだけでも、「大丈夫ですか?」ってすごく気遣ってくださいました。ただ、カメラがまわった瞬間に宇相吹オーラが…。劇中では宇相吹さんに対しても「何なのコイツ?」っていう強気な役なんですけど、私自身は、元々原作を読んでいて、「うわ、宇相吹さんいる。ヤバイ!」って鳥肌が立ちました。松坂さんが宇相吹さん過ぎて感動しました!
――原作とドラマを比べてみて、どちらが好み?
どこまで映像化できるんだろうって最初気になっていたんですけど、ここまでリアルに表現されてるんだって感動しましたね。原作ファンにも満足していただけると思います。
――ほかに撮影秘話があればお願いします。
刺されて吐血するシーンでは、衣装も汚れちゃうので、1発でやるっていう賭けみたいなところがあるので、プレッシャーと感情を込め過ぎて、刺されていないのに本当におなかが痛くなってきちゃいました(笑)。
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