岡田将生、女優陣に苦笑い「カットがかかっても軽蔑した目で見られました」

2018/01/14 14:52 配信

映画

岡田将生が主演映画の舞台あいさつに登壇した(C)「伊藤くん A to E」製作委員会

1月12日より全国公開中の、岡田将生木村文乃W主演映画「伊藤くん A to E」が、13日に公開記念舞台あいさつを実施。岡田、木村の他に佐々木希志田未来池田エライザ夏帆中村倫也田中圭、そして廣木隆一監督が登壇した。

大歓声の中、ステージに登場したキャスト&廣木監督。「全員無様な衝撃作!!」とうたう本作にちなみ、キャストのバックには、スポーツ新聞のスクープ記事に模して、「全員無様」とインパクトのある見出しが躍ったセンセーショナルなデザインのパネルが設置された。

自意識過剰で無神経に周りの人々を振り回す“痛男”伊藤誠二郎を演じた岡田は「すごく朝早くから『伊藤くん A to E』を選んでいただき、ありがとうございます」と感謝のコメント。

またその伊藤と対峙(たいじ)する、崖っぷち脚本家で“毒女”の矢崎莉桜を演じた木村は、大歓声に満面の笑顔で「上映後ということで、今日はいつもより深いところまで話せるのではないかと楽しみです」と語った。

登場人物が全員ぶざまで、もがき苦しむ姿が“痛い”が、なぜかそれぞれのキャラクターから目が離せなくなってしまう本作。

そんな登場人物について、岡田は「今回、伊藤くんが『痛い男』『自意識過剰』とかいろんなことを言われているんですが、伊藤くんは伊藤くんで自分の世界を持っていて、自己中でも自分の世界を持っていることが、僕にとっては憧れ。尊敬ではないですけど、うらやましく思ってしまったので、演じがいがあってすごく楽しかったです」と振り返る。

一方、木村は「(みんな)とても人間らしくて逆に私は好きだなと思いました。自分らしさを持ちたいがゆえにもがいている人たちのお話なので、愛すべきところがたくさんあるな」とキャラクターたちヘの愛情を語る。

さらに「自分自身が彼女たちに当てはまるところがありますし、男性たちを含め、どのキャラクターたちも前を向いているのがいいなと思いました」と明かした。

また、公開中の今だからこそ言える撮影中の印象的な出来事として、佐々木は「伊藤くんと莉桜(木村)が対決する最後のシーンを見た時、『本当に伊藤くんが最低だなと!』思いました。最低過ぎて、『莉桜頑張れ! もっといけ!』と応援していました」と感想を語る。

しかし、すぐ隣で苦笑している岡田を見て、「すみません、岡田さんじゃないですよ、伊藤くん(笑)。岡田さんは本当に低姿勢な、礼儀正しい方で」と必死にフォローし、木村も続けざまに「すみません、今日は岡田さん、喉の調子が悪いようで。なので皆さん、優しい目で見守ってください」と、実は岡田の喉の調子が悪いことを話し、重ねてフォローしていた。

志田は「私は伊藤くんにストーキングされる役で、公園で伊藤くんに『どうなっても知らないからな!』と言われるシーンがあるんですけど、心から気持ち悪過ぎて…」と語ると、「ごめん、ちょっと待って! 今日は悪口言う集まり!?」と、すかさず岡田が割って入り、喉の調子で変わった声の面白さも相まって、会場は爆笑に包まれた。

志田も「いえいえいえいえ、“伊藤くん”が、です!」と否定しつつも、「でも岡田さんが伊藤くんにしか見えなくて、素で必死で逃げました」と本音を告白した。

すると、岡田は「カットがかかっても、軽蔑した目で見られました。現場では役が残ってるんだな、と感じていました」と苦笑し、撮影時はかなり役に入り込んでいた様子を伺わせていた。