チャオ ベッラ チンクエッティが2018年1月9日、東京・中野サンプラザホールで「チャオ ベッラ チンクエッティ ライブツアー 2017 秋~最終日、中野サンプラザに決めました!~」のファイナル公演を開催した。
中野サンプラザでの単独ライブは、グループ名がTHE ポッシボーだった2014年11月以来、約3年ぶり。
メンバー4人にとって思い入れが深いホールでのライブは、2017年末に配信限定でリリースされたデジタルシングルの1曲「LOVE!妄想ラプソディー♪」でスタート。メンバー個々の自己紹介フレーズを含む「ハイパー!! ハピネス!!」では客席を煽りまくり、チャオベラの世界に引っ張っていく。
岡田ロビン翔子が、ソロ曲「P-Kan・Sweet Emotion」で1人だけ衣装の上を脱ぎ、メンバーカラー・ピンクのミニスカ姿でパフォーマンス。そして、「BOOM!×3 ~ジェラしっちゃうぞ!焦らしっちゃうぞ!~」「ギミバニラ!」「希望と青春のヒカリ」ではレーザー光線や球体の発光物、サイリウムといった光の演出で魅了していく。
アコースティックコーナーでは、橋本愛奈が芋焼酎を飲みながらソロで歌う、毎回前売完売のカバーライブ「芋会」を中野サンプラザのステージで表現。ウルフルズの「とまらへん」、中島みゆきの「ファイト!」の2曲を歌い上げた。
メンバーが衣装を替え、「人生はパーリィー! だぁー!」で後半戦に突入。諸塚香奈実のソロ曲「キャモン!~主役は私だ!(お前もな!)~」では、大きな「もろ旗」を持った諸塚が客席に降り立ち、ファン発信のコール「愛してやまないもろりん!」の文字もビジョンに映し出されるなど、スペシャルっぽさを感じさせる。
その後、ロックナンバー「一期一会」、後藤夕貴がソロで歌う「二子玉川」で本編は終了。アンコールでは、客席のサイリウムによるメンバーカラーの光とメンバーの立ち位置がシンクロする中、最新の1stデジタルシングル「何度も 何度も…」をツアーでは初めて披露した。
MCで、ロビンは「なんで私たちが、こんなに中野サンプラザにこだわっているかというと、私たちがこの世界に入って初めて(ステージに)立ったのが、ここ中野サンプラザなんですよ。あの時はハロプロエッグだったから、モーニング娘。さんとかのバックダンサーをやってたんですけど。(途中略)3年前ね、THE ポッシボーとして単独をした時より、ちょっと時間が掛かりましたけど、今日帰ってくることができました! ありがとう!」とファンに感謝。
そして、「正直ね、5人から4人になった時は『ステージに立ちたくないな』って思うくらい、自信がなくなっちゃった時もあったんですよ。でも、ステージを重ねるごとにみんなが応援してくれて、自信をつけてくれて、『あー、この4人でもサンプラに立ちたいな』って思っちゃったんですよね」と明かす。
ロビンは、涙声で「だから、1年ぐらい前にスタッフさんにお願いして、『(中野サンプラザに)立たせてください』って言って。『無理やろ』って言われたんですけど、『無理じゃない!』って思って、ね? そこから、スタッフさんが私たちのワガママを聞いてくれて、たくさん動いてくれて、みんなが応援してくれて、今日、当日券でも何かの衝動に駆られて来てくれたみんながいたから、私たちの『4人でサンプラに立ちたい』っていう夢が叶うことができました。本当にありがとうございます!」と話し、客席からの拍手に4人は頭を下げる。
さらに、「もう本当、これだけ長くやっていると、何が正解とか何が間違いだか分からなくなってくるんだよね。大人になると、夢を話すことって恥ずかしくなるじゃん? 違う? だから、みんなも人生、大変なこともあると思うけど、大変な時に『あっ、チャオベラも頑張ってるなあ』って思い出してくれたら嬉しいし、またチャオベラの次の夢にみんながいてくれたら、とっても嬉しいので、皆さんまた会いに来てくれますか?」という問い掛けに、ファンは大きな拍手で応える。
MCの後は「全力バンザーイ! My Glory!」を歌唱。そして、「愛しさを束ねて」ではビジョンに映し出されたTHE ポッシボーとしてデビューした当時の写真や映像が、ステージ上の4人にオーバーラップするという演出で、2017年9月から続いたツアーのファイナル公演は幕を閉じた。
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