ヒロイン・てん(葵わかな)の愛する夫・藤吉(松坂桃李)が倒れるという、大きな転機を迎えた連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。てんの看病のかいもあって藤吉は意識を取り戻すも、体にまひが残り…と油断できない展開が続いている。
5月のクランクイン以来、“朝ドラ”ヒロインとして走り続ける葵にインタビューを行い、今後の見どころや撮影現場の様子を聞いた。
──クランクアップまで残り2カ月ほどとなりましたが、ゴールが近づいている感覚はありますか?
まだ、全くないんです。「もう少しだな」とは思うのですが、通常の連続ドラマの撮影だったら「これからだ」と思うくらいの量が残っているので、「終わり」の感じはまだしていないですね。
──以前、「いろんな方から“ヒロインは大変だよ”と言われるから不安だな…」と仰っていましたが、体力面や精神面で“つらさ”を感じる時はありましたか?
(つらい時が)いつ来るか、いつ来るか、と思っているうちに、ここまで来てしまったという感じです(笑)。具体的にどういうものが「プレッシャー」なのか、分からなくて。私はものすごく鈍いのかもしれないですね…(笑)。
一つの役をやり抜く責任はあると思うのですが、それは“朝ドラ”のヒロインに限らず、今まで演じてきた役でも同じことだと思います。10カ月にわたって演じるのは特別なことですが、そこをちゃんとやらない選択肢はありませんし、周りの方々もすごく優しいので、楽しめています!
──これまで放送された中で、一番思い入れのあるシーンを教えてください。
毎週話題がてんこ盛りなので(笑)、難しいですが…。今、パッと思い浮かぶのは、てんちゃんが藤吉さんに「寄席をやりましょう」と提案する“逆プロポーズ”のシーンです。
物語の本題に入る大事な場面で、言わば「よーい、スタート!」っていう大事な合図のシーンですよね。“笑い”に対する思いとか、藤吉さんを信じる気持ちとか、当時のてんちゃんが持っていたものを全部出さなければいけないので、とても緊張しました。
それから、いよいよ寄席が始まるという第7週(11月13日〜)も、にぎやかな、まさに「わろてんか」という雰囲気になったので、印象深いです。藤井(隆)さんなど芸人さんは、普段から皆さんを笑わせることに熱を持っていらっしゃいますし(笑)。
大野(拓朗)さんもずっと芸のお稽古をしてらして、控え室からよくその声が聞こえてきていました。そこまで打ち込まれているなんてかっこいいなと思って、聞いていたんです。
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